Mikiki編集部のスタッフが〈トキめいた邦楽ソング〉をレコメンドする週刊連載、〈Mikikiの歌謡日!〉。更新は毎週火曜(歌謡)日、新着楽曲を軸にマイブームな音楽を紹介していきます。紹介した楽曲は下記SpotifyとYouTubeのプレイリストにまとめているので、併せてどうぞ◎ *Mikiki編集部

★〈Mikikiの歌謡日!〉記事一覧

Spotifyのプレイリスト
 
YouTubeのプレイリスト

 


【天野龍太郎】

PIZZICATO FIVE “きみみたいにきれいな女の子”

いきなり新曲じゃなくて20年以上前の曲でごめんなさい。先週、7インチ・シングルBOXおよびベスト・アルバム『THE BAND OF 20TH CENTURY: Nippon Columbia Years 1991-2001』がリリースされてからというもの、毎日ピチカート・ファイヴを聴いています。実はそこまで惹かれていなかった“スウィート・ソウル・レヴュー”を好きになったり、新しい音や言葉が聴こえてきたりと、発見ばかり。これは、歌詞も含めてなにもかもが美しい一曲。

 

AMIKO “A mon seul désir”

以前から気になっているピアニスト/ヴォーカリスト/作曲家のAMIKOさんが音楽を手掛けている、〈縷縷夢兎〉春夏コレクションのムーヴィー。クラシカルなピアノとエレクトロニカの意匠、環境音、そして〈ボン・イヴェール以降〉とでも言うべきムードが織り交ぜられ、実に美しくてフラジャイルな響きをたたえています。SoundCloudでも聴けます

 

nakayaan “immigrant”

傑作『EASE』(2014年)から5年も経っている……! 言わずもがな、ミツメのベーシストであるnakayaanさんのニュー・シングル『immigrant / proslava』が、7インチ盤で12月にリリースされます。これはA面曲。ラーガなアレンジは60年代のUKロックか、クーラ・シェイカーか。ダブで、サイケで、ポストパンクで、ミニマルなファンク。激クール。

 

没 a.k.a NGS “Height Limit (prod. botsu)”

先日も紹介したDos Monosの没くんの新曲。一音目から最高! これまでのどの曲よりも好き。〈gainをあげなbaby〉ってあおりがいいね。

 

dodo “owner”

dodo、新曲のミュージック・ビデオの舞台はジョナ‪○ン! 紅茶を飲んでいるのもなんだかリアルでおかしい。〈自分の人生は自分のものだ〉と言い切る超ポジティヴなラップが泣けます。

 

self service “イミテーション・ラヴ -魅惑のラヴ・マシーン-”

Twitterでたまたま知った、福岡・筑豊のギター・ロック・デュオ。ストレートにフリッパーズ・ギター『ヘッド博士の世界塔』フォロワー(VENUS PETER、という指摘も見かけた)? でも、なんだか曽我部恵一さんの音楽にも尾崎豊の歌にも聴こえる瞬間があって、まだまだ粗削りでローファイだけれども、なんとなく感じ入るものがありました。

 

佐藤千亜妃 “空から落ちる星のように”

ピアノ、ストリングス、ギターが鳴り響くイントロで〈ど、ど直球の90年代J-Pop!!〉と腰を抜かしそうになりました。

 

【田中亮太】

ラスト・チャンス『愛はアンサー』(Official Trailer)

この動画が公開されたのは1か月前……。すみません、そのうち紹介しようと思いながら日時が過ぎてしまいました。7インチも先週リリース済ですね……。メシアと人人、And Summer Clubという関西の〈正直に言っていちばん良いバンド〉2つによるスーパーグループ(?)、ラスト・チャンス。トレイラー映像にはB面の“のうしんとう”が使われていますが、Tレックス調のブギ・ロックで最高ですね。普段着でグルーヴィーで音が大きくてお酒がおいしく飲める。自分はこういうバンドで踊りたくてライヴハウスに行くんだと思いました。

 

Lucie,Too “あなたの光”

宇都宮発、注目のガールズ・トリオが12月4日(水)にリリースする新EP『CHIME』より。紅白に出られるくらい人気になってほしい。

 

【高見香那】

South Penguin “alpaca(Music Bar Session)”

↓で酒井さんも同企画の映像を挙げているSpincoasterの〈TOKYO SOUNDS〉、どれも素晴らしいテイクばかりで大ファンです(最近だとMALIYAの回がお気に入りの〈ダンス・セッション〉シリーズも大好き)。公開された、今夜リリース・パーティーが開催されているSouth Penguinのパフォーマンスもこれまた良く、紆余曲折あってたどり着いた現メンバーによるアンサンブルは音源以上にグッときますね。彼ら(というかアカツカ氏)については、音楽性とはまた違った魅力が垣間見えるインタヴューもぜひ読んでほしいです。

 

DJ HONEYPANTS『DJ HONEYPANTS at Body Meta × K/A/T/O MASSACRE vol.240』

こちらは連載の趣旨と少しズレますが、日本のアーティストということで。

Soi48などのワールド寄りのパーティーやハウス/ディスコ系のパーティー、海外アーティストの来日公演など都内の〈良〉イヴェントでたびたび名前を見かける女性DJ。公式的な紹介では〈ロマンティック、ゴージャス、ドラマティック、ハードボイルド、アウターナショナルに選曲〉とありますが、まさにそのような、艶やかでセクシー(そのお姿も)なグルーヴで古今東西の音楽を聴かせる方、というイメージを持っています。

公開されているこのミックスはHONEYPANTSさんもよく出演されているパーティー〈K/A/T/O MASSACRE〉とパーティー・クルー〈Body Meta〉が合同で9月に開催したイヴェントでのプレイを収めたもの。作業中に流していると〈酒をくれ〉と目がギラついてきてしまう、危険なミックス。

 

【小峯崇嗣】

sayonarablue “underwater”

宮崎出身の4人組のエレクトロ・ポップバンド、sayonarablueの10月にリリースされたミニ・アルバム『feel a faint your mind』の冒頭曲。洗練されたエレクトリックなサウンドに、アンビエントやドリーミーな要素が絡み合った極上のチルポップ・ソングに仕上がっています。初期のXXの気怠さや1975のポップさが好きな人におすすめのアーティストです。

気になった方は、ぜひMikikiで行われた彼らのインタヴュー記事も併せて読んでみてください。

 

【酒井優考】

テジナ “スーパーナイス”


今週はいい曲がたくさんあるのに一番最後の番か……、ここまで辿り着いてくれる人どれくらいいるんだろう。いい曲ばかりなのにな。この曲は、男って馬鹿よね……な歌詞に、80年代後半~90年代前半みたいなサウンド(しかもさりげなくカッコいい転調に、バカテクも)という組み合わせが最高。

 

レトロな少女 “いつかのマキシマイザー”

マキシマイザーというお化粧品のことを初めて知りました。

 

みどりかわさん “アンブレラ”

特別意識はしてないけど、気付くと天気や季節に割と左右されているほうです。

 

神楽サティ “フラストレーション”

最近フラストレーション、溜まりまくってます。越えていけっかなあ。

 

踊Foot Works “Mooneyes(Music Bar Session)”

なんか最近バイノーラル咀嚼音とか流行ってるらしいですね。咀嚼音はウエッて感じだけど、ライヴをバイノーラルで録音するってすごくいいなと思いました。Spincoasterさんおもしろいことやってるな。