(左から)藤原さくら、Rei

Reiがコラボプロジェクト〈QUILT〉を始動させた。その第一弾として、かねてから親交のある藤原さくらを招いた“Smile! with 藤原さくら”が2021年10月15日(金)に配信される。

アコースティックでオーガニックなサウンドを基調とし、分断する殺伐とした今の空気をそっと柔らかくしてくれるようなこの楽曲。藤原に加え、Reiが信頼を置くハマ・オカモト(ベース)、石若駿(ドラム)、後関好宏(フルート)といった面々も参加しており、人と人との繋がり、支え合う様が描かれた歌詞には、参加メンバーの関係性が表れているようで、それはまた〈QUILT〉の信念にも重なる。

配信日と同日、10月15日にはReiがリスペクトするミュージシャンを招いて2015年から続けてきたライブイベント〈Reiny Friday〉の東京公演を開催。10月22日(金)には大阪公演が開催され、〈QUILT〉がどんどん立体的なプロジェクトになっていくことへも期待が膨らむ。

今回は、そんなReiと藤原さくらに“Smile!”の制作背景を訊いた。

Rei, 藤原さくら 『Smile! with 藤原さくら』 Reiny/ユニバーサル(2021)

 

この子とは絶対に合うだろうな

──おふたりはプライベートでも仲が良いそうですが、出会いはいつだったんですか?

藤原さくら「2015年に2マンライブがあって。しっかり話したのはそのライブが初めてでしたね。そこで一緒に曲を演奏したよね? “Ob-La-Di, Ob-La-Da”(ビートルズ)だ」

Rei「やりましたね」

──当時は藤原さんが19歳、Reiさんが22歳でしたが、お互いにどんな印象を持ちました?

Rei「この子とは絶対に合うだろうなってフィーリングで思いました。好きな音楽も近いし。それが的中しました(笑)」

藤原「うん(笑)。それからまたライブで会ったりして、ご飯も食べに行くようになりましたね」

──藤原さんはReiさんの印象はいかがでしたか?

藤原「とんでもない音楽をやってる子っていうイメージがあったし、曲をめちゃくちゃ聴いてたんです。それで一緒にライブやるのは楽しみだなって思っていました。

会ったらすごく気さくな感じで話してくれて。年の差を感じたことは一度もない。〈いいのかな?〉って感じだけど(笑)」

Rei「もちろん全然いい(笑)。うれしい」

藤原「それからまたフェスとかいろんな人が一緒にいる時に居合わせて、〈ヤッホー〉みたいな」

Rei「うん。ここ一年くらいで急激に仲良くなった感じがあります」

──今年5月にABEMAで配信された〈METROCK〉の番組「メトロック2021@ABEMA “Keep on METROCK” 8時間緊急生放送」では竹内まりやさんの“元気を出して”をふたりでカバーされてました。

Rei「ふたりで集まってどの曲をカバーするか決めたよね?  “元気を出して”は失恋を励ます女友達同士の曲なので選びました。あと、曲の構成として両方主旋律で対旋律的なハーモニーを歌う部分があるんです。イーブンな感じで良いなって話をしました」