茅原実里 “みちしるべ”

2018年1月31日にリリースされた“みちしるべ”は、TVアニメ「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」のエンディング主題歌として起用されていました。〈泡沫の夢から覚め〉が現実を表し、さらに、〈孤独が“ひとり”と知った〉から、人生は孤独だけど生きていかないといけない=現実を歌っています。一方で、〈授けられた翼を 羽ばたかせて 飛ぶことをやめないと約束しよう ひとりじゃない〉の歌詞からは、一人では生きてはいけないもの、その中で幸せを感じ取ろうという、前向きな捉え方ができます。「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の世界観と楽曲がとても合っている素敵な曲なので聴いてみてください。

 

日向坂46ってか

2021年10月27日にリリースされた、日向坂46の6枚目のシングル。アップテンポなメロディーと、MVではメンバーが力強いダンスを披露しているパワフルな楽曲ですが、ここで歌われている歌詞は、〈ってか どこが好きなの?〉〈もっと内面を見てほしい〉〈広い世界で私を選んだ理由 どうしてなのか不思議に思う〉〈もっと私を知ってくれなきゃ〉〈ってか付き合えない〉など、わりと恋愛のぐだぐだした感じが見える歌詞だな、と私自身はそう思いました。表面上はしっかりしているように見えてぐだぐだしている感じが、ツンデレ感と言いますか、己亥(つちのとのい)の持つ相反する部分に共通するのではないでしょうか?

 

マティスヤフ(Matisyahu) “One Day”

レゲエアーティスト・マティスヤフの楽曲。冒頭の〈Sometimes I lay under the moon〉は〈月の下にいる〉〈月の下に横たわって〉というような和訳になりますが、月の下を大地と表現したときに、己(つちのと)は土や大地を表しているので11月の干支を表現していると思いました。“One Day”は、平和や祈りを歌った楽曲です。己(つちのと)には現実と向き合いながら物事をしっかり積み上げていくというキーワードもあるので、日々の生活や日常、人生が豊かに平和になりますようにという思いを込めて選曲しました。

 

エア・サプライ(Air Supply)“All Out Of Love”

1980年にリリースされたエア・サプライのシングル曲。タイトルの“All Out Of Love”は〈全ての愛を失う〉というような和訳になります。大切な人を失った切ない楽曲で、そのときの気持ちは、己(つちのと)土が亥(い)の持つ水と混ざって、失恋によって自分がどろどろしているイメージになります。人は何かを失っても強く生きていかなければいけないのですが、無理に前を向こうとせず、失恋によって心が湿っている状況のなか、“All Out Of Love”のような楽曲を聴いてドン底まで落ちることも、ときには必要です。