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インタビュー

KALMA『ミレニアム・ヒーロー』弁当箱からはみ出るほどの青春感や人懐っこさを詰めた初フルアルバムを語る

 北海道発の3ピース・バンド、KALMAのファースト・フル・アルバム『ミレニアム・ヒーロー』は、おかずが溢れんばかりのお弁当が写ったジャケから伝わるように、持ち味である〈青春感〉や〈人懐っこさ〉が詰まったヴォリューム満点の全14曲入りとなっている。

KALMA 『ミレニアム・ヒーロー』 スピードスター(2021)

 「例えば、会話とかってしゃべりすぎるとつい余計なことを言っちゃったりするじゃないですか。それと同じ感覚で、曲数も多いとメッセージが上手く伝わらないと思い込んでたんですよね。でも、フル・アルバムを作ると決断して実際に完成させてみたら、そんな気持ちはなくなりました。対バンやフェスでの30分においても映える曲だらけの、いろんな人が聴いてくれそうな自信作が出来たので。全曲が主人公=ヒーローになれるアルバムにしたかったんです」(畑山悠月)。

 「ストリングス・アレンジを大胆に加えた“夏の奇跡”、ピアノが効いた“さくら”、ブラス・サウンドも聴こえてくる“めぐり”とか、僕ら以外の音をたくさん入れられて新たな面を出せたと思います。3人だけでもライヴで十分カッコ良く演奏できる曲でありつつ、入れたからこそ音源としてさらに輝いた感じで」(斉藤陸斗)。

 「僕らは高校で組んだバンドなんですけど、時間が経つにつれてリスペクトする音楽や曲も変わってきて。自分たちらしさを残したうえで、今いちばんやりたいことができた気がします」(金田竜也)。

 アルバム・タイトルの通り、全員が2000年生まれのKALMA。そんなメンバーが今ハマっているのはその少し前の年代の音楽だそうで、ビートルズやクラッシュの名も歌詞に登場する“Millennium Hero”は、スケールが大きいUKテイストのサウンドに仕上がった。

 「いい意味でKALMAらしくないこの曲を1曲目に置けたのが気に入ってます。初めてセッションで作ったことも新鮮。〈俺らが時代になる〉という決意表明の曲です」(畑山)。

 「最近、僕と竜也はオアシスやニルヴァーナが好きになってきて。その影響が“Millennium Hero”“ふたりの海”とかのヘヴィーで歪んだ音に反映されています」(斉藤)。

 「フロアタムを活かしてローピッチでずっしり聴かせたドラムが多いんです、今作は。これまでならハイハットだったところをかなり変えてます」(金田)。

 ロックな序盤を経て、サビで開ける構成の“ふたりの海”では、「スピッツの“メモリーズ・カスタム”をイメージした」とも語る畑山。アコギのアプローチにも随所でこだわっていて、そこは音楽を始める前から大好きなMr.Childrenの影響だというが(畑山いわく「お弁当で言うと、ミスチルはずっと入れてきた美味しいおかず」とのこと)、アニメ「MUTEKING THE Dancing HERO」のエンディング・テーマに起用された“希望の唄”は、アコギの音色や気弱さも滲むメロディーのおかげでより親しみが持てる仕上がりに。

 「普段の僕は自信がない人間なんですよ。面と向かって話すときは強気なことを言えない性格で。“希望の唄”も“Millennium Hero”も、〈ヒーロー〉という言葉は歌だからこそ言えました。ミスチルの“HERO”は多くの人に当てはまるストーリーだけど、“希望の唄”はヴォーカリストの自分の視点を軸に希望を描いた感じですね」(畑山)。

 “恋人”“親友”“パリラリラ”では身近な存在に対しての愛をまっすぐに表現。“ふたりの海”では〈大変な世界だけど今日もきみがいるだけで 今日の僕がいる〉、“めぐり”では〈生きててよかった この時代でよかった〉とあえて歌うことで、コロナ禍の心境を綴っている。そんなKALMAならではのキラキラが山盛りの『ミレニアム・ヒーロー』、がっつり味わってみてほしい。

 


KALMA
メンバー全員が2000年生まれ、北海道出身・在住の畑山悠月(ヴォーカル/ギター)、斉藤陸斗(ベース/コーラス)、金田竜也(ドラムス/コーラス)から成る3人組バンド。2016年に結成。2018年5月よりタワレコ札幌ピヴォ店のみで販売した自主制作CD『少年から』が同店の週間インディーズ・チャートで1位を獲得。7月には〈JOIN ALIVE〉へ出演し、11月には初の全国流通盤『イノセント・デイズ』をリリースする。2020年3月にミニ・アルバム『TEEN TEEN TEEN』でメジャー・デビュー。11月にはEP『La La La E.P.』も発表。2021年は2~6月にかけて4作の配信シングルを送り出し、このたび、初のフル・アルバム『ミレニアム・ヒーロー』(スピードスター)をリリースしたばかり。

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