2枚組の予定だったものを2作連続リリースに切り替え、その第1弾となるニュー・アルバムがついに到着。冒頭曲“yoake”は中野雅之(BOOM BOOM SATELLITES/THE SPELLBOUND)がアレンジに加わり、コロナ禍を潜り抜けて〈新世界では一つに〉と祈りにも似た歌詞で聴く者を鼓舞する一曲に。他にも全14曲中8曲が大型タイアップ付きで、それらの楽曲では歌心豊かなスケール感を誇示。気になる新曲のほうは、AC/DC“Thunderstruk”のカヴァーを含む計6曲で、ライヴの画が浮かぶパンキッシュな“クラクション・マーク”に加え、まさに潜在意識に訴える“Subliminal”は凝ったリズム展開が実にユニーク。ラストの“Anonymous”は鍵盤を用いたバラード調の作風で、静かな感動に包まれる名曲だ。