1年半ぶりの4作目は、フォークやカントリー、スワンプ・ロックなど、ルーツ・ミュージック全般を射程に入れたアーシーで土臭いサウンドが特徴。アンサンブルの鍵を握るのは、森は生きているの鍵盤奏者だった谷口雄だろう。また、細野晴臣のトロピカル3部作に通じるエキゾチックで楽園的なムードも端々から滲む。牧歌的なメロディーや気の利いたアレンジはどこか長閑でのほほんとした空気を醸成している。