日常的なライフのなかで聴ける歌
――最後に、さかいゆうさんなど、たくさんのミュージシャンと仕事をされているレナートさんにとって、この“Stay with me”という曲はどんな曲でしょうか?
レナート「素晴らしい曲ですね。最高だと思っています。
ボーカルのリバーブについては、僕のこれまでの仕事のなかでいちばん苦労したかもしれない(笑)。ディレクターの方から〈言葉で説明できないけど、もっと新しい感じで〉と相談があって、僕がそれを理解するまでに時間がかかったので。でも、結果的にKentaくんのおかげで新しいリバーブを作れて、自分にとっていい経験でした」
Kenta「Yeah!」
KOSEN「ボーカルがダブルになっているので、ミックスも難しかったんですよね」
レナート「そうですね(笑)。でも、作業は本当に楽しかったです。ダブルにするとコーラスのエフェクトをかけたような響きになるので、おもしろいですよね」
――KOSENさんはいかがですか?
KOSEN「最近の曲のなかで、Kentaくんがもともと持っているものにいちばん近い、彼らしい曲だと思います。日本語で歌うことにはちょっとドキドキしていたんですけど(笑)。でも、こういうふうに響くんだ、独特のKenta節だなっていう新しい発見もあって。たとえば、K-Popシンガーの方が日本語詞の曲を歌うのとも、またちがうんですよね」
――Kentaさんとしては、どんなふうに聴いてもらいたい曲ですか?
Kenta「春夏秋冬、いつでも聴ける曲になったので、いつでも聴いてもらえたらうれしいです(笑)。あとは、やっぱりイマーシブ(空間)オーディオでも体験してほしいですね。BGMとして流してもらってもいいし、高級なヘッドホンやオーディオで聴いてもらってもいい。みんなの日常的なライフのなかで聴いていただける歌になったと思います。そのことが、すごくうれしいですね」
RELEASE INFORMATION

リリース日:2021年12月22日
配信リンク:https://erj.lnk.to/nH9zN5
TRACKLIST
1. Stay with me
PROFILE: DedachiKenta
米LAの大学に通う21歳のシンガーソングライター。99年11月26日、長崎生まれ。幼少期よりアコースティックギターをはじめ、さまざまな楽器を嗜む。14歳から始めたYouTubeへのカバー動画投稿が世界中の音楽ファンの間で話題となり、18歳の夏に渡米留学。2018年11月にオフィスオーガスタの新生レーベル〈newborder recordings〉より第1弾アーティストとして『This is how I feel / Memories』の2曲でサブスク先行配信デビュー。R&B、フォーク、ゴスペルなどのフレーバーを併せ持つメロウかつポップなソングライティングのセンスで、洋邦の枠を越え全国FM 29局のパワープレイに選出された。2019年、YouTubeが注目するアーティスト10組〈Artists to Watch〉に選ばれ、4月にはタワーレコード限定CD『breakfast for dinner』を発表。AmPmが5月にリリースした“more feat. DedachiKenta & FUNTYME”ではボーカルとリリックで参加。LAと日本を往復しながら1年をかけて制作された待望のファーストアルバム『Rocket Science』を10月にリリース。2020年、Kan Sano、mabanuaによるリミックス、日本語詞を交えた自身のオリジナル楽曲のリメイク、小坂忠を客演に迎えた映画の主題歌をコンスタントに発表するかたわら、話題のCMソングの歌唱などで活動の幅を広げる。長引くコロナ禍で一時帰国となった日本滞在は丸1年に及んだが、2021年に入り大学が再び開校。3月にLAに戻り、今夏より4年目の大学生活をスタートさせた。10月15日に“Tattooed Hollywood”に続く新曲“Strawberry Psycho”をデジタルリリース。YouTube/Instagram IGTVにて月初の水曜日にレギュラー企画〈Kenta’s Journal〉を配信中。洋楽カバーやLAでの日々の暮らしを発信するTikTokアカウントも開設した。