ジョン・スコフィールドにとって2枚目のECMリーダー作はなんとギター・ソロ。アルバム・タイトルが自身の名前というのも象徴的だが、キャリア初のソロ・ギターであり、これまで数々のアーティストの〈ソロ〉による傑作をリリースしてきたECMゆえ、興味は尽きないコンセプト。収録された全13曲は、1曲目はインプロヴィゼーションで始まり最後にテーマがようやく出てくる意表をついた演奏の、キース・ジャレット作“コーラル”で始まる。5曲の自身のオリジナル曲の他、スタンダード、トラッド、ロックンロール、カントリーetc. ルーパーによるバッキングの上をジョンスコ節がウネリ、紡がれる。