正統派ジャズから、フュージョン、ジャムバンドなどなど、どんなジャンルを演奏してもその個性を失うことのない稀有なプレーヤー、ジョン・スコフィールド。いつも新譜が出るたびに今回はどんなアプローチだろうかとワクワクするのだが、なんと今回の題材はカントリーやフォーク! 楽曲の特性を踏まえての王道的な演奏もあるが、原曲を良い意味で大きく逸脱したジョンスコ節は健在。適度にジャズにチューニングされたアレンジは楽曲に新たな魅力を加えている。サイドメンもラリー・ゴールディングスにスティーヴ・スワロウなど旧知のメンバー。ホームグラウンドでノビノビと演奏している様子が目に浮かぶようだ。