昨年発売されたアンスネスとマーラー室内管弦楽団による『モーツァルト・モメンタム』シリーズ第1弾は大変好評を得たが、いよいよ完結となる第2弾がリリース。アンスネス自身初録音となる第23番と24番。その期待は前回同様聴く前から高揚感が高まってきてならない。アンスネスの類まれなその実力は今回の協奏曲でも遺憾なく発揮されているのが、深く感じとられる。特に23番の第3楽章のスピード感に溢れ溌剌とした音の流れは、聴き手を終始魅了し続け、ラストへと向かう圧巻の演奏にほれぼれとしてしまう。マーラー室内管弦楽団との次なるプロジェクトの予感を感じずにはいられない。