ルドルフ・ゼルキンがベートーヴェン生誕200年だった1970年の4月8日~10日にマックス・ルドルフ指揮、ボストン交響楽団と演奏したピアノ協奏曲全曲+合唱幻想曲のライヴ録音が登場。オーマンディ、バーンスタイン指揮のセッション録音(1962年~1965年〔ソニークラシカル〕)とクーベリック指揮、バイエルン放送交響楽団とのライヴ録音(1977年〔Orfeo〕)の中間の時期にあたり、いわば空白を埋める発掘。短期間の演奏とあって各曲とも高いテンションで弾き抜いたゼルキンらしい正攻法の熱演。余白に1974年トロントでライヴ録音された“ワルトシュタイン”を収録。