コラム

チャーリー・ヘイデン(Charlie Haden)生誕85周年記念、〈デュオの真髄〉10枚が高音質CDでリイシュー

〈チャーリー・ヘイデン~デュオの真髄〉

生誕85周年記念! デュオ編成による名盤全10タイトルを高音質UHQCD仕様にてリイシュー

 子供の頃には家族のカントリー・バンドで歌い、1950年代後半からはベーシストとしてハンプトン・ホーズやオーネット・コールマン、キース・ジャレット、パット・メセニー、ジェリ・アレンなど、それぞれの時代の一翼を担うアーティストたちとの共演を重ね、リベレーション・ミュージック・オーケストラやカルテット・ウェストなどのアンサンブルを率い、2010年代に至るまで、ジャズ界におけるもっとも個性的なひとりとしてその存在感を発揮したチャーリー・ヘイデン。そんな彼が遺した数多くのリーダー作や参加作の中で、1対1で対話を行うデュオは、ヘイデンの人となりや彼が共演相手をインスパイアする様子を、より純粋な形でつぶさに観察できる機会となっていた。

 今回、彼の生誕85周年を記念する〈チャーリー・ヘイデン~デュオの真髄〉と銘打って、高音質のUHQCD仕様で発売された10枚のCDは、『クロースネス』と『ザ・ゴールデン・ナンバー』、『アズ・ロング・アズ・ゼアズ・ミュージック+2』が1970年代、『チャーリー・ヘイデン&ジム・ホール』と『スピリチュアル』、『ナイト・アンド・ザ・シティ』、『ミズーリの空高く』が90年代、『トーキョー・アダージョ』と『ロング・アンド・ファー・アウェイ』、『カム・サンデイ+1』が2000年代に各々録音されている。『タイム・リメンバーズ・ワン・タイム・ワンス』や『イン・モントリオール』といった1980年代の作品が抜けているが、だからこそと言うべきか、この10枚を通して聴くと、70年代にはしばしばベース・パートの範疇を越えて饒舌に相手を刺激していたヘイデンが、90年代以降はほぼ寡黙なベーシストに徹しながらも演奏の方向性を決定付けており、彼が発する1音の説得力の違いがはっきりと感じられるようで興味深い。『アズ・ロング~ +2』と『カム・サンデイ+1』には、ボーナス・トラックが追加されている。

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