2013年、14年と相次いで亡くなったジム・ホールとチャーリー・ヘイデン。その両者が共演していた1990年モントリオール・ジャズ・フェスティバルでの音源が名門Impulse!から登場です。ジャズの一時代を創りながら、そこに留まらない普遍性を持った音こそが両者の共通点。確かにこの演奏からも、スウィングと同じようにフォーキーで温もり溢れる音の質感と音楽への深い愛情を感じます。失ったものはあまりにも大きいですが、この音楽がある限りは、きっと私たちはひとりぼっちではないはず。そして改めて、巨星に哀悼と、さよならと、永遠を捧げたいと思います。