チャーリー・ヘイデンの三つ子の娘、ターニャ、ペトラ、レイチェル。それぞれで活動しつつ、3人でヘイデン・トリプレッツとしてライ・クーダーなどを迎えた初作は話題になった。そして6年ぶりのセカンド。採り上げられたのは讃美歌や世界恐慌時代の楽曲などのアメリカーナ・クラシックから幅広くカニエ・ウェストまで、兄ジョッシュの楽曲もありつつ最も注目すべきは祖父であるカール・E・ヘイデン作の4曲であろう。それはタイトルが表す通りヘイデン家の歴史を巡る旅、別格のハーモニーはどこかシリアスに冴え渡り、音の深遠さにも磨きがかかる。ビル・フリゼールやドイル・ブラムホールも参加。