ザ・タイムの顔として知られるモーリス・デイが、ソウル・トレイン・アワードでレジェンド賞を授かったタイミングで実に18年ぶりの新作をリリース(純然たるオリジナル作としては30年ぶり!)。近年は旧友ジャム&ルイスとの“Babylove”(2020年)もあったが、今回はホール9ら身近な面々と軽めのミネアポリス・ファンクを用意。前作『It’s About Time』(2004年)に収録されていた“In My Ride”と“Last Night”もあるので全体的にいつの録音?とか思いつつ、タイム作法の“Baddest Girl In The Room”やスヌープの振る舞いがクールな“Use To Be The Playa”、フロウ・ライダーとのアッパーな“So Sexy”など、いい塩梅のチンピラ感が楽しい。ソロ活動はこれが最後との噂で、そう思うとシメの表題曲にもグッとくる。