演出家・久世光彦のエッセイ「マイ・ラスト・ソング」の世界を小泉今日子と浜田真理子が唄と朗読で表現したCD『マイ・ラスト・ソング』が、2023年5月3日（水）にリリースされる。
「時間ですよ」「寺内貫太郎一家」「ムー一族」など数々の名作ドラマを生み出した一方で、作詞家、小説家、エッセイストとしても活躍した久世光彦。そんな久世が14年間にわたって書き続けたのがエッセイ「マイ・ラスト・ソング」。〈死ぬ間際に聴きたい歌を1曲選ぶとしたら……〉をテーマに、自身が愛した昭和の流行歌と忘れえぬ人たちとの思い出を綴っている。
ドラマ「あとは寝るだけ」に17歳で出演して以来、久世が恩師と呼べる存在だった小泉今日子。2006年に久世が急逝した後、恩返しとして何かできないだろうかと考えた際に、浜田真理子と共に唄と朗読で「マイ・ラスト・ソング」をステージで再現するという企画を実現させた。浜田自身も昭和の楽曲を歌い継ぎ、さらに久世のドラマを観て育った世代であったことからこの企画を快諾、そして2008年に初演を迎えた「マイ・ラスト・ソング」のステージは全国で好評を博し、実に15年を迎えるロングラン公演となっている。
そんな「マイ・ラスト・ソング」の初のCD作品『マイ・ラスト・ソング アンソロジー』は2枚組で構成され、ディスク1には同ステージを再現した、浜田の弾き語りの唄と小泉の朗読が新録で収められる。また、ディスク2にはエッセイに登場する名曲から厳選した19曲をオリジナルバージョンで収録、久世が伝えたかった世界観をたっぷりと堪能できる内容となっている。
さらに、5月から6月にかけて〈マイ・ラスト・ソング 2023 ～久世さんが残してくれた歌～〉が行なわれることが決定。3年ぶりの開催にして初の全国8か所を巡るこのツアー、エッセイに登場する昭和歌謡と久世の想いを聴かせるステージに注目だ。なお、会場でCDを購入すると小冊子「マイ・ラスト・ソング劇場」（執筆：小泉今日子、浜田真理子、久世朋子、佐藤剛、佐藤利明）が特典として付属する。
小泉と浜田からのコメントは次のとおり。
小泉今日子
演出家、久世光彦さんから学んだ俳優としての矜持。
文筆家、久世光彦さんから気づかされた言葉の力。
「マイ・ラスト・ソング」では恩返しの気持ちで久世さんのテキストを読む。
背筋がすっと伸びて気持ちがよい。念願のCD化、浜田真理子さんの声とピアノで奏でる唄は天国にだって届くはずだ。
浜田真理子
久世光彦さんとはお会いしたことがないのにとても身近な存在になりました。「マイ・ラスト・ソング」のアイディアはシンプルなようでいて、自分の来し方行く末に思いをはせるとても深い深い試みだと思います。
小泉と浜田が久世の世界を音盤化した『マイ・ラスト・ソング アンソロジー』。リリースがいまから楽しみでならない。
RELEASE INFORMATION
リリース日：2023年5月3日（水）
品番：COCP-42002
仕様：CD2枚組
価格：4,400円（税込）
TRACKLIST
DISC 1
唄・ピアノ：浜田真理子 朗読：小泉今日子
1.【朗読1 マイ・ラスト・ソング あとがき】
2. みんな夢の中 作詞・作曲／浜口庫之助
3. 離別(イビョル) 作詞・作曲／吉屋潤
4.【朗読2 朧月夜】
5. 朧月夜 作詞／高野辰之 作曲／岡野貞一
6.【朗読3 月の砂漠】
7. 月の砂漠 作詞／加藤まさを 作曲／佐々木すぐる
8.【朗読4 さくらの唄】
9. さくらの唄 作詞／なかにし礼 作曲／三木たかし
10. 街の灯り～Mr. Lonely 作詞／阿久悠 作曲／浜圭介 作詞・作曲／Bobby Vinton, Gene Allan
11.【朗読5 港が見える丘】
12. 港が見える丘 作詞・作曲／東辰三
DISC 2
1. 港が見える丘 平野愛子
2. バイヤ・コン・ディオス レスポール&メリー・フォード
3. 酒は泪か溜息か 藤山一郎
4. 蘇州夜曲 李香蘭
5. 小さな喫茶店 中野忠晴
6. 森の小径 灰田勝彦
7. 二人の瞳 美空ひばり
8. 時の過ぎゆくままに 沢田研二
9. 涙のワルツ パティ・ペイジ
10. プカプカ ザ・ディランII
11. 月の砂漠 森繁久彌
12. 爪 ペギー葉山
13. 円舞曲 ちあきなおみ
14. さくらの唄 美空ひばり
15. 涙から明日へ 天地真理
16. 思い出さないで 島崎恵子
17. リリー・マルレーン マレーネ・ディートリッヒ
18. 街の灯り 堺正章
19. みんな夢の中 高田恭子
※収録楽曲は一部変更になる可能性があります
LIVE INFORMATION
マイ・ラスト・ソング 2023 ～久世さんが残してくれた歌～
2023年5月7日（日）神奈川・横浜 Billboard Live YOKOHAMA
1st Stage 開場／開演：15:30／16:30
2nd Stage 開場／開演：18:30／19:30
2023年5月13日（土）福岡・北九州芸術劇場 中劇場
1st Stage 開場／開演：13:30／14:00 2nd Stage 開場／開演：17:30／18:00
2023年5月20日（土）大阪・梅田 Billboard Live OSAKA
1st Stage 開場／開演：15:30／16:30 2nd Stage 開場／開演：18:30／19:30
2023年5月27日（土）島根・島根県民会館 中ホール
開場／開演：16:15／17:00
2023年5月28日（日）島根 島根県民会館中ホール
開場／開演：13:15／14:00
2023年6月3日（土）岐阜・ぎふ清流文化プラザ 長良川ホール
開場／開演：16:00／17:00
2023年6月4日（日）岐阜・可児市文化創造センターala 主劇場
開場／開演：14:15／15:00
2023年6月9日（金）北海道・札幌 道新ホール
開場／開演：18:15／19:00
2023年6月11日（日）東京・有楽町 I’M A SHOW（アイマショウ）
開場／開演：15:00／16:00
テキスト：久世光彦
構成：佐藤利明
演出：佐藤剛
出演：浜田真理子（唄・ピアノ）／Marino（サックス）／小泉今日子（朗読）
