名実共に永らく横浜を代表し続けているラッパー、MACCHOを擁するOZROSAURUS。コンビやソロ・ユニット、そしてバンドと、その時々で形は変われど、オジロの音楽とは即ち彼の発するラップと言葉、言霊に他ならない。横浜アリーナでのワンマンを前にZORNのレーベルから発表した、実に10年ぶりのアルバムも、揺るがぬ個性が雑味なく届く貫禄の仕上がり。DJ PMXとの絡みや、ビート面でメインを張るGunhead制作の“明けない夜”など有無を言わせぬ曲の極みは、かつてビーフにあったとされるKREVAとの邂逅だ。歳月の言わしめる言葉が随所で深みを増す、これぞ大人の男の一作。