現在22歳の若きタイのシンガーソングライター、Copter(コプター)。17歳で音楽活動を開始し、自主制作曲“IG”をYouTubeにアップしたところ、300万回再生を超える大ヒット。その後は本格的に音楽活動を開始した彼は、ドラマ「Cutie Pie」の主演俳優を務め、NuNewの楽曲のアレンジを行うなど、その才能を発揮。そんな彼がついに日本進出を果たす。そこで日本のアーティストI love you Orchestra Swing Style、Misato Onoとコラボした曲や、これまでの話などを教えてもらった。

僕の曲をすべて聴いてもらえたら僕の人間性が全部わかる
――初めての来日はいかがですか?
「とても楽しいです。見える景色や食べ物など、いろんなことにワクワクしながら、楽しく過ごしています。来てすぐにMVの撮影をしたんですが、すごく楽しかったですね。街並みもすごく素敵ですし、いろんなことに刺激を受けています」
――Copterさんは19歳の時に“IG”でブレイクを果たしています。いま、あらためて“IG”はどんな曲になったと思いますか?
「僕は、話したいことがあっても、言葉にすることがあまり上手ではなかったんです。でも、音楽を通して気持ちを伝えるならできるかもしれないと思い、音楽に興味を持ち始めました。なので、自分で作る曲は、すべて〈伝えたいこと〉なんですよね。
当時は失恋したばかりだったので、その時の赤裸々な気持ちを歌にしていきました。その時に何も期待せずにYouTubeに投稿をしたら、驚くほどの反響を頂けたので、とにかくうれしかったです」
――嬉しいと同時に、失恋のエピソードが世界中に伝わってしまったんですね……?
「そうなんです。なので、みんなが僕の失恋について知っています(笑)。でも、自分の気持ちを歌に乗せ、それが気持ちよく聴けるような曲になった時には、自分の気持ちはスッキリするんですよね。なので、恥ずかしい想いはありません(笑)。逆に言えば、僕の曲をすべて聴いてもらえたら、僕の人間性が全部わかると思います」
歌詞に込めた物語を大切に映像化
――作詞作曲をするときに大切にしているのは、どんなことでしょうか。
「何よりも、歌詞を大事にしています。僕は曲を聴くときに、まず歌詞に心を奪われることが多いんです。なので、僕も聴いて心に繋がり、届くような歌詞を美しいメロディに乗せるということを心掛けています」
――MVもドラマのようなストーリー性の強いものが多いですよね。
「そうですね。MVを撮影するときに、まず監督さんに曲が生まれたきっかけや、そのエピソードをお伝えするんです。その時に、僕の体験がMVに採用されることや、エッセンスとなってドラマのようになることが多いですね」
――お芝居もされていますね。
「頑張っています(笑)。日本で撮影したMVの曲はまだリリース前なのですが、そこでも少しお芝居に挑戦しました。その曲のテーマは〈忘れ物探し〉です。〈ずっとそばにいると約束したのにいなくなってしまった恋人をずっと探している〉という歌詞の物語に沿って、いろんなところを迷い、探すお芝居をしました。大変でしたが、すごくいい物になると思うので楽しみにしていてもらえると嬉しいです」
――今後はどんなMVを作っていきたいですか?
「これまで通り、歌詞に込めた物語を大切に作っていきたいと思っています。あとは、3曲くらいをシリーズにして、ショートムービーを作れたらいいなと思っています」

子どものころから仮面ライダーが大好き
――最近は日本でもT-Popが流行っていますが、T-Popの良さはどんなところにあると思いますか?
「どの国でもそうですが、T-Popはタイ人にしか出せないアクセント、発音、音域が曲の重要な一部になっているんです。それがすごく特徴的なんですよね。
僕自身、タイの音楽ばかり聴いて育ってきているからこそ、タイで親しみのあるメロディや発音が染み込んでいるんです。もちろん、海外の音楽やR&Bにも影響を受けていますが、ルーツとしては純粋にT-Popが大きいかもしれないですね」
――日本の音楽には触れていましたか?
「実は、子どものころから仮面ライダーが大好きで、その主題歌や楽曲を良く聴いていました。日本語はわからないんですが、その発音やメロディはすごく好きですね。
あとは、J-Popはギターのメロディがすごく特徴的なので、好んで聴いています」
――仮面ライダーはどのシリーズが好きでしたか?
「全シリーズ見ていましたね。仮面ライダーのベルトも全部集めたんですよ! 今も大事に持っています」
NuNewや他の才能のアレンジできる幸せ
――すごいですね! さて、Copterさんはインディーズアーティストのアレンジもされています。そのきっかけを教えてください。
「最初は事務所の方に〈やってみたら?〉と機会を頂いたんです。マスタリングやミキシングなど、好きなことを仕事としてできることは、すごくありがたいですね。
もともと自分ひとりでやってきたのに、今は別の方の作品を手伝うことで、新たな技術が身に付き、自分の好きなことをさらに拡大できるということに幸せを感じています」
――その中で、日本でも大人気の俳優、NuNewさんのアレンジもされているんですよね。
「はい。マネージャーさんからオファーを頂き、NuNewさんの“Shinunoga E-Wa”(藤井風のカバー)でアレンジをさせていただきました。そこからNuNewさんとコミュケーションが始まり、僕の曲もカバーしてくれたんです。今もすごくいい関係が続いています」
――実際にNuNewさんの歌声はいかがでしたか?
「すごく良かったです。特徴的な歌い方も魅力的ですよね」

海外活動も英語の歌もすべて初挑戦
――そして、ついにCopterさんも日本で活動することとなりましたが、決まった時の心境を教えてください。
「最初にこのお話を聞いたときは、すごく緊張しました。初めての海外の活動となりますし、英語で歌うことも初めてなので、すべてのことが初挑戦だったんです。でも、それもすごくいいチャンスだと思い、頑張ってやってみようと思いました」
――今回はI love you Orchestra Swing Style, Misato Onoさんさんとの共作となりますが、どのような経緯で一緒に歌うことになったのでしょうか。
「 I love you Orchestra Swing Styleさんの方から僕の事務所にオファーを頂き、ジャンルが似ていることで運命を感じてもらえたようです。
今回は100%オンラインでやり取りをしたんですが、最初にI love you Orchestra Swing Styleさんからデモを頂き、そこにメロディと仮歌詞を入れて戻し、英語の歌詞にするというやり取りで進めていきました」
――最初にデモを聴いたときはどんな印象でしたか?
「一瞬で好きになりました。Misatoさんの歌声がものすごく素敵なんですよね。僕はR&Bのメロディをこんなにも素敵に歌えないので、とても感動しました」

飼っている猫ちゃんと遊ぶのが大好き
――8月25日には東京・吉祥寺NEPOにて日本で初めてのライブも開催されますね(取材は8月下旬に行った)。
「はい。まず日本のファンのみなさんにお会いできるのがすごく嬉しいです。さらに、僕はまだ経験として浅いので、日本のアーティストさんのライブはどういうものなのかを体験するのがすごく楽しみです。それに、同じ事務所の先輩がSUMMER SONICにも出演しているので、僕もいつか、自分らしさを追求して、大きなフェスに出たいなと思っています」
――ちなみにいま、日本で注目しているアーティストはいますか?
「iriさんです。Instagramでカバーもさせていただきました。とても素敵な歌声とメロディなので、いつかコラボが出来たら嬉しいですね」
ซะ ซะ ซะ เซอร์ ..เซอร์ไพรส์ (ร้องเพลงญี่ปุ่นครั้งแรก ผิดพลาดประการใดขออภัยงับ)〖 IRI - Wonderland 〗#Cover #iri #Wonderland #coptersmurf pic.twitter.com/nO88fDsi7j
— COPTER (@coptersmurf) August 16, 2023
――さらに、日本ではタイドラマが大流行しています。オススメのドラマはありますか?
「まず、日本でタイドラマがヒットしていることに驚きました。それと同時に、すごく嬉しかったですね。
今は、タイのNetflixで放送しているドラマ『Matalada』を見ています。LGBTQのシングルファーザーが主人公のホームファミリードラマなのですが、その主人公が優しい子供を育てるんです。とってもほっこりするのでオススメなのですが、日本ではまだ配信していないらしいので、いつか見てもらいたいですね」
――楽しみにしていますね。では、Copterさんが一番リラックスできる瞬間を教えてください。
「家で飼っている猫ちゃんと遊ぶのが大好きです。どんなことがあっても、猫ちゃんと遊ぶだけですべてを忘れるくらいリラックスできるんです。〈モカ〉という名前なんですが、すごくやんちゃでとってもかわいいんですよ。モカのためにも、これからも頑張ります(笑)!」

RELEASE INFORMATION
リリース日:2023年8月2日
配信リンク:https://lnk.to/ilyossburnout
TRACKLIST
1. Burnout feat. Misato Ono & Copter
PROFILE: Copter
BOXX MUSIC所属の、才能溢れる23歳のアーティスト。2019年1月にYouTubeで初の楽曲“IG”を発表し、300万回以上の再生回数を獲得、2019年10月のデビューシングル“เธอบอกว่าฉันไม่ดี”(Thoe Bok Wa Chan Mai Di)は6,000万回再生という大成功を収めた。アーティストとしての活動のほか、作詞、作曲、編曲、ミキシングやマスタリングまで自身で手掛ける。ギター演奏の才能もあり、インディーズアーティストのアレンジも手がけている。
