各所から絶賛を浴びた初アルバムからわずか8か月で2作目が到着。今回も比類ない傑作だ。プログレ・メタル然としたオープニングから緩急自在の変則ロック、時空がねじれていくようなコラージュ・ポップ、インダストリアルなダブステップへと急転換するエレクトロニカ、儚い歌声が際立つ電子ワルツ……と、いい意味で定まらない曲想が何ともチャーミング。震える声で生々しいエモーションを吐き出すラストのオルタナ・チューンまで、合奏/宅録形態のいずれも自由度の高さに比例したポップネスが幻想的に花開いている。音と戯れる感覚を聴き手も間断なく体験できる、至福の全11曲。