1月17日、Blu-ray「ASKA featuring DAVID FOSTER Premium Concert 2023」がリリースされる。2023年3月、ASKAは横浜、東京、兵庫で世界的な音楽プロデューサー、デイヴィッド・フォスターとのコンサート〈TRAVEL & Lush Music presents ASKA featuring DAVID FOSTER〉を実現させた。その模様を収めたBlu-rayだ。デイヴィッドは、セリーヌ・ディオン、ホイットニー・ヒューストン、シカゴなどを手掛けグラミー賞を16回受賞しているレジェンド。
「夢は信じ続けることで、いつの日か現実となる。今は素直に夢のステージに突き進みたい」(ASKA)
「友人ASKAとの大舞台は、私の音楽キャリアにおける喜びであり挑戦」(デイヴィッド・フォスター)
このように、公演前の2人は語っていた。
ASKA, DAVID FOSTER 『ASKA featuring DAVID FOSTER PREMIUM CONCERT 2023』 DADA label(2024)
今回の映像を収録したのは、3月16日のぴあアリーナMMのショー。ストリングスを加えたバンドが待つステージに1人で登場したASKAが1曲目に歌ったのは“SAY YES”。ダーン!という導入で、バンドも、客席も、会場全体の心拍数が一気に上がったように感じた。
「1曲目の“SAY YES”はね、最初から決めていました。僕がデイヴィッド・フォスターと彼の音楽が好きでリスペクトしていることは、会場にいる皆さんの多くが知っています。やっと一緒にやれる日が来たんだね、と仲間意識、家族意識になってくれたのではないでしょうか。そして、デイヴィッド・フォスターを観に来ているかたがたもいます。さらに、デイヴィッド・フォスターとASKAが一緒にやるステージを楽しみにしてくださっていた人もいる。そんなお客さん全部にオープニングから納得していただく曲が“SAY YES”です」
代表曲やヒット曲をASKAは次々と歌った。“はじまりはいつも雨”は声とストリングスと抜群の相性が感じられ、歌詞が描くロマンティックな物語の景色が見えるような歌唱になった。
「ストリングスの鳴りと僕の声が合っていることはよく言われます。あまり自覚はないですけれどね。僕はヴォーカリストとしてはポルタメント(旋律を情感豊かに歌うために、ある音から別の音に移る際に滑らかに徐々に音程を変えながら移る演奏技法)が多いほうだからかな。ストリングスみたいな歌い方をしているのかもしれないですね」
“はじまりはいつも雨”の次に歌った“My Mr. LONELY HEART”のMCでは、ASKAは「この曲で僕は変わった」と打ち明けた。
「僕の最初のソロナンバーが“My Mr. LONELY HEART”。あのとき、デイヴィッド・フォスターのようなサウンドをつくりたいとはっきりと意識しました。1987年の『TV時代劇スペシャル 新選組』の主題歌ですが、時代劇をあえて洋楽風に仕上げています。奇をてらうのが好きなので。時代劇に洋風な音楽が鳴るのもおもしろい、とね」