フランソワ=グザヴィエ・ロト&レ・シエクル管弦楽団(François-Xavier Roth & Les Siècles)『サン=サーンス:交響詩と動物の謝肉祭』獣が唸るようなサウンドは必聴!

FRANCOIS-XAVIER ROTH , LES SIÉCLES 『サン=サーンス:交響詩と動物の謝肉祭』 Harmonia Mundi (2023)
2024.01.10

ロトとレ・シエクルの“オルガン付き”の録音は色鮮やかな名演だった。この交響詩は作品としては地味な存在だが、煌めく音色や畳み掛けるドラマに驚かされる。“ファエトン”は終盤でワーグナーを聴くような迫力を感じさせ、“ヘラクレスの青年時代”はピアニシモからフォルテまでスピード感に満ちた弦楽が縦横無尽に鳴らされる。“死の舞踏”“バッカナール”は熱気をはらみながら緻密さを兼ね備えている。そして滅法面白い“動物の謝肉祭”! 本当に獣が唸るようなサウンドから、白鳥の刹那さ、ユーモアが表現されて、あっという間に大円団の終曲になってしまうことだろう。

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