テレビで番組を観ている途中に、あるいはスマホで動画を観ているときに流れてくるCMの数々。そんなCMには、映像を彩り、視聴者の心を瞬時で掴む音楽が、なんといっても付き物。誰が歌っている、なんというタイトルの曲なのか、気になることが多いのではないだろうか? しかし、一瞬流れるだけのCMソングのことが気になっても、その多くはアーティスト名や曲名をじっくりと調べてみないとわからない……。そこで、今回は、注目を集めるCMタイアップ曲をピックアップしてご紹介!


 

大塚製薬〈ボディメンテ「THE DAY.」篇〉
NCT 127 “Fact Check”

体調管理も、トレーニングも、自分のためだけだったら、きっとこんなに頑張れない。そんなインサイトをもとにしたボディメンテの新CMでは、K-POPのボーイズグループ、NCT 127と、小野花梨演じる彼らのファンの女性が、NCT 127のコンサート当日〈THE DAY.〉を最高の自分で迎えるべく頑張る姿が描き出されている。

このCMに起用されている“Fact Check”は、強烈なシンセループをメインにアフロリズムが調和したリズミカルなダンスナンバー。2023年10月にリリースされたNCT 127の5枚目のフルアルバム『Fact Check』に収められている。

 

サントリー食品インターナショナル〈サントリー天然水「地球との会話」篇/「雲との会話」篇〉
Lake Street Dive “I Want You Back”

芦田愛菜が出演するこのCMでは、芦田演じる主人公が自由に読書をしたり、自然と会話をしたりする秘密基地を舞台に、地球や雲との会話を通じて、水の惑星ともいわれる地球のことや、長い時間をかけて育まれる天然水について知っていく様子が描かれている。〈「地球との会話」篇〉では地球の声をずんの飯尾和樹、〈「雲との会話」篇〉では雲の声を室井滋が担当しているところにも注目だ。

そこで流れるのは、モータウンの曲やブリティッシュインヴェイジョン時代の音楽などを昇華した軽快なサウンドが魅力の4人組バンド、レイク・ストリート・ダイヴの“I Want You Back”。ジャクソン5が69年に放ったヒット曲のカバーとなるこの曲は、彼らが2012年にリリースしたカバーミニアルバム『Fun Machine』や、ノンサッチから2016年に発表したデビューアルバム『Side Pony』の日本盤のみのボーナストラック“帰ってほしいの”として収録されている。

 

JRA日本中央競馬会〈未来へ、走り続ける。ありがとうを胸に篇/その絆と一緒に篇〉
星野源 “一瞬”

日本中央競馬会創立から70周年の節目の年にあたる、2024年。この70年の間、JRAおよび中央競馬を支えた馬を愛する人々の姿やレースの映像が映し出されるなか、〈JRAは、毎週走り続けます。〉という経営の基本方針に則り、これからも人と社会とともに進み続けるという想いが込められたCMとなっている。

このCMのバックで流れる“一瞬”を書き下ろした星野源は「JRA70周年CMの楽曲オファーを頂きました。様々な想い、ドラマ、情景が交錯し一点に集中するあの一瞬、あの空気を歌にしたいと思いました。映像とともに楽しんで頂ければ幸いです」とコメント。リリースは現段階では未定となっている。

 

JR東日本〈JR SKISKI 2023‐2024 雪よ、推してくれ。ゲレンデにて篇/リフトにて篇/歩く篇〉
iri “hug”

スノーレジャーシーズンの到来を告げる〈JR SKISKI〉のキャンペーンCM。キャッチコピーは〈雪よ、推してくれ。〉。雪の不思議な力〈ゲレンデマジック〉によってちょっと違う自分になれる気がしたり、いつもは言えない一言が伝えられたりする。そんな雪からの〈推し〉が感じられる雪山で非日常な体験をするヒロインとして桜田ひよりが登場している。

冬の青春が描かれるこのCMを彩るのは、iriの書き下ろしによる新曲“hug”。降り積もってゆく雪に、感情の揺れ動きや折りを重ね合わせて歌ったピアノバラードとなっている。“hug”は1月24日から配信がスタート。

 

NISSAN〈日産 ノート e-POWER 「この感覚、もう戻れない」篇〉
平井大 “Walk Together”

印象的な耳に残る優しい歌声と歌詞、キャッチーなメロディーラインは聴く人の気持ちを癒し、穏やかにしてくれる。そんなシンガーソングライター、平井大の新曲“Walk Together”が〈日産 ノート e-POWER〉のCMソングに起用された。

疾走感のあるアーバンなサウンドに〈昨日より少し優しい未来を迎えにいこう〉というメッセージが優しく寄り添う平井らしいエバーグリーンな楽曲だ。なめらかで力強い加速と快適な乗り心地が魅力の〈日産 ノート e-POWER〉ともリンクした、ポップで軽やかなナンバーに仕上がっている。リリースは今のところ未定のようだが、CMを観ていると新曲“Walk Together”の全容に期待が膨らんでくる。