昨年はGRADIS NICEとのジョイント作を届けるなど、いまなおアンダーグラウンドのフロントを歩むMCの4年ぶりの単独作には、盟友のISSUGIを筆頭にWILYWNKAやPAXら近年絡みのある面々が客演で参加。rkemishiとの道端讃歌“Everything Is Everything”や亡きSTICKYに代わってSAWを迎えて病みを増した“Surviving Fraction 2024”などを交えながら、主役のふてぶてしいフロウがマイク一本でのハード・ライフの悲喜こもごもを浮かび上がらせる。それでも歩みを止めない鋼の意志は、結びの“How much can you buy Love?”を聴けば伝わるはず。ブレないスタイルに覚悟が詰まった名品。