揺るぎないカリスマ性を誇るサックス奏者の久々のソロ作は引き続きヤングから。ディナー・パーティーの作品や客演などはあったが、今回はそれらの経験も活かして多数のコラボ相手を迎えているのがポイントだろう。サンダーキャット参加の“Asha The First”ではコースト・コントラの双子(ラス・カスとティードラ・モーゼズの息子)が登場し、トークボックスでバトルキャットを迎えたザップ“Computer Love”のカヴァーも快調。ジョージ・クリントンとDスモークを交えた“Get Lit”、さらにはBJ・ザ・シカゴ・キッド、フルートで参加のアンドレ3000も。躍動感に溢れた過去最大に親しみやすい大作だ。