日系米国人シンガー/ソングライターの3年ぶりとなる新作。“Dame De La Lumière”などで歌われている通り、困難に立ち向いながら自分を育ててくれた母や祖母に感謝しつつ自身の苦悩や闇とも対峙して女性たちへのエンパワーメントを謳ったコンセプト作で、今回も母ミチコ(オルガン)と父ロバート(ベース)を含むバンドがバックを支える。ファンク、ブルース、ゴスペル、ロック、ジャズが一体となったサウンドとパワフルで情熱的な歌声はこれまで以上に激しくスケールが大きい。一方で“You Got It Kid”などでは親しみやすさもある。マイケルやプリンスの名前も不要となった音楽家の才気が迸る作品だ。