若い才能が次々と登場して活気に満ちているアトランタ・シーンのなかでは、すでにヴェテランの域に入りつつあるジーズィ。近年はミックステープが中心となっていたが、自身のCTEにも籍を置くYGのブレイクもあって完全に息を吹き返し、ジェイZを迎えた表題曲の先行ヒットを経て約3年ぶりとなる新作を発表した。チャイルディッシュ・メジャーやブラック・メタファーら新世代のクリエイターを積極的に起用し、“Me OK”や“Holy Ghost”(アルバム発表後にケンドリック・ラマー参加ヴァージョンも公開)といった話題曲が満載。かつての天敵リック・ロスとの再合体や出所したばかりの人気ラッパー、リル・ブーシーの参加などのトピックも盛り込み、あの快気炎フロウにも衰えはナシ。