DJキャンパーキー・ウェインを起用したアンビエント系の楽曲を基調に、〈R&B回帰〉を狙った6作目。全体を甘美なトーンで整えた流れはファンの体験談を募って書いたという歌世界に相応しいもの。それだけにダンス路線への未練を中盤に残したのはハンパだが、MJへの敬愛を抱いてチル気分に浸った“Take You There”や“Good Morning”、ジーズィとのソウルフルな“Money Can't Buy”など、特に後半は極上の曲が並ぶ。