デフ・ジャムからのメジャー・デビュー10周年となる記念イヤーに合わせるように1年強の短いスパンでリリースされた新作は、豪華メンツを招いていたここ数作の華やかさから一転、客演にラッパー勢を招かず己のラップだけで勝負した超意欲作で、アルバム・タイトルから、また“God”“Holy Water”などの楽曲からもわかるようにグッと信心深くなってきているのも印象的。とは言え基本モードは変わらず、808マフィア、ロンドン・オン・ダ・トラックら、現行シーンのイケてるプロデューサー勢とのコラボはフレッシュだし、その“God”や“Lost Souls”などではギラついたサウンドにジーズィのラップが映えている。また、モニカ参加の“Forgive Me”でのフィナーレも実にエモい。