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バンドって夢があるんだぜ!

――今作はゲスト参加曲も多いですが、それは意図的に?

Shun「海外のヒップホップに倣って、積極的に外部の人を取り入れました。楽曲のベーシックが出来てから、“Love Is Swingin'”は(笠原)健太郎(Northern19)にギターを弾いてもらおう、“Fireworks”はORESKABANDにホーンを入れてもらおう、“No Crime”はHAYATO(MEANING)くんにシャウトを入れてもらったり、それでアレンジが広がりますからね」

――TOTALFATらしい2ビートのメロディックも入れつつ、カラフルかつバラエティに富んだ一枚になりましたね。

Bunta「シーケンスや打ち込みの音を有機的に入れられるようになったし、楽曲は無限に広がりますからね。身体にパンクやメロコアが染み込んでいるから、何の服を着てもいいのかなと。俺らがやればパンク、メロコアに昇華できるから」

――楽曲の自由度もグッと増しています。“Fireworks”はTOTALFATのお祭り枠の曲調ですよね?

Shun「それはKREVAさんの楽曲からヒントをもらいました(笑)。後半のEDMの要素はORESKABANDのICASちゃんがコードとかも含めてアレンジしてくれて、半分プロデューサーみたいな立ち位置で。しかもオレスカのホーン隊が生で吹いてくれるという。あれはライヴで凄いんですよ。絶賛ブチかまし中です」

――そうなんですね。サビではJose節が爆発しています。

Shun「和メロはJose節が出るし、刺さるワードとメロディーを意識しました」

Jose「僕が口を出すと、いままでの和メロのお祭りソングと変わらない気がしたから。2人がやりたいお祭りソングを横から見ていて、おもしろかったです」

――ラストの“Love Is Swingin'”はいままでのTOTALFATになかったタイプの曲ですね。

Shun「マクフライとかブリティッシュ・ポップのハネものが3人とも好きで。そこにトラディショナル・ロックの要素を入れたら、ゲストは健太郎じゃない?って。間奏やブリッジではジェリーフィッシュみたいな要素、ギター・ソロはブライアン・メイっぽさを出せたかなと」

――オールディーズ感もありますよね。

Bunta「三連の遅めのハネだけど、ちゃんと王道感のあるものを演奏できたから。ちょっと大人っぽさも出せたかな」

――今作はキッズから大人まで楽しめる間口の広さがあります。

Shun「“Hit The Mark”はJoseが作詞作曲して、ただ、ジストニアの症状があるので、レコーディングはあまり無理をさせないようにしました」

――この曲のギターソロはJoseくん?

Jose「そうです。ピックを持てないのでライトハンドでソロをやったり、普通に弾けていたら出てこなかったフレーズですね。曲のイメージは自分の手が動かないから、それを乗り越えるというより、受け止めつつ先をめざそう!というポジティヴな方向に持っていきたくて」

Shun「あと、“Already Over”は新しい試みで。とある提供曲になっていて、そのイメージも込みで詞を書きました。アルバムで浮くかなと思ったけど、Buntaが“In The Moment Of Confession”というインスト曲を作ってくれて、それを踏まえたうえで“Already Over”に向かうと、いい違和感が生まれるし、パンクのアルバムの中にもちゃんと溶け込むんだなと」

――なるほど。“Garakuta”の歌詞に〈夢見つけ憧れ 始まりを告げた春は いつもずっと人生を彩るだろう〉とありますが、現在のTOTALFATの夢とは?

Shun「来年の25周年に向けて自分たち主催のフェスを構想していて、いまはそれで動いてます。20周年はコロナで何もできなかったから、いままで関わってきたバンドの力も借りてやりたいなと」

Bunta「独立して思ったのは、俺らの動員でもメシが食えるんだよ!ってことを伝えたくて。若い人にも勇気を与えられるから」

Shun「バンドって夢があるんだぜ!ってことを伝えるのが夢ですね」

文中に登場するアーティストの作品。
左から、ブリンク182の2023年作『One More Time...』(Columbia)、OZROSAURUSの2023年作『NOT LEGEND』(All My Homies)、マクフライの2020年作『Young Dumb Thrills』(BMG)、ジェリーフィッシュの93年作『Spilt Milk』(Virgin)

TOTALFATが参加した、7月3日にリリースされるdustboxのトリビュート盤『Timeless Melodies -a tribute to dustbox-』(Machine Records)

『PURE 40』に参加したアーティストの作品を一部紹介。
左から、MEANINGの2014年作『150』(PIZZA OF DEATH)、Northern19の2022年作『LUCKY CHARMS』(WIRED)、See You Smileの2023年作『On Your Mark』(蔵前レコーズ)、ORESKABANDの2022年作『BOHEMIA』(TERRY DOLLAR RECORD$)