ROCK IN DISNEY ~Season of the Beat
ビートの季節! ディズニー・ロック・フェスが開幕だ!!
昨年はデヴィッド・フォスターの指揮下にアリアナ・グランデからニーヨまで多彩な顔ぶれが集った『We Love Disney』が大きな話題となり、世紀を跨ぐポップ・スタンダードとしてディズニー名曲の存在感はいよいよ増すばかりの昨今。そのように、さまざまな国でさまざまなジャンルのアーティストがさまざまな解釈を競っているディズニー・カヴァー・シーンですが、特に日本で長らく支持を集めているのが〈Disney Rocks〉シリーズに端を発するロッキンなバンド・カヴァー作品でしょう。昨年は『ROCK IN DISNEY』(赤い公園、ACIDMAN、MONGOL800、Plastic Treeらが参加)と『ROCK IN DISNEY~YEAR END PARTY!』([Alexandros]、HEY-SMITH、曽我部恵一BANDらが参加)という充実作が続きましたが、今年はロック・フェス・シーズンの到来に合わせて、『ROCK IN DISNEY~Season of the Beat』が届くことになりました。
豪華にして個性的な14組のラインナップによるナンバーはすべて新録音。取り上げるディズニー・ソングは、英語詞/日本語詞という選択も含めてそれぞれのアーティスト自身がセレクトし、アレンジも各々が一任されることで、いずれもディズニーの世界がアーティスト個々の独自性で彩られる結果に。いままでのシリーズ作と比べてとりわけ強く感じられるのは、全体的なフレッシュ感でしょう。オープニングを飾るKEYTALKから、シーンの次代を担う実力派アーティスト、邦楽ロック・ファンにはすでにお馴染みの注目新人/新進バンドたちがズラリと並び、意外なところではfox capture planと大森靖子の異色コラボが実現しているのも非常に贅沢なトピックです。
また、〈Season of the Beat〉な今夏に全国で開催されるさまざまなフェスに参加するアーティストも多く、実際に8月に開催される〈rockin'on presents ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2016〉唯一の公式推薦アルバムとなっているのも頷けるところ。この季節に楽しんでおきたい一作として、まさに〈ディズニー・ロック・フェス〉さながらの一枚になっているのです!