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【SATANIC CARNIVAL '14短期集中ガイド】Vol.3 沸騰必至のフロアを牛耳る、男気に溢れた4組

日本のラウド・ロック・シーンの象徴になるであろうフェスが6月に初開催。このイヴェントに出演するバンドを5週に渡って紹介するよ!

【SATANIC CARNIVAL '14短期集中ガイド】Vol.3 沸騰必至のフロアを牛耳る、男気に溢れた4組

Vol.3 沸騰必至のフロアを牛耳る、男気に溢れた4組


 

 

HEY-SMITH

SATANIC CARNIVAL〉に出演するバンドはいずれもライヴ巧者であることは間違いないのだが、この大阪発の5人組のステージにおける〈生もの〉だからこそのスリリングさ、爆発力に異常に期待してしまうのはなぜだろう。トランペットサックス奏者を擁するブラス・パンクメロコアスカコア・サウンドで、ライヴの起爆剤として最高なマヌー・チャオゴーゴル・ボルデロを彷彿とさせるジプシー・パンク“Endless Summer”を筆頭に、確実にブチ上がる楽曲たちをガツガツ繰り出していく。昨年の最新作『Now Album』(傑作!)にも通じるが、良い意味でほんのりとイイ湯加減なチャラさ(これ大事)もありながら、一本筋の通ったテーマや主張、そして本気で楽しませようという気概がオブラートに包まれることなくダイレクトに伝わってくるパフォーマンス。そこが最大の魅力であり、信頼のブランドです。

【参考動画】HEY-SMITHの2013年作『Now Album』収録曲“Dancing Is Illegal”

 

 

 

TOTALFAT

CDデビュー10周年を迎えた昨年にベスト盤『THE BEST FAT COLLECTION』をリリースし、これまでの活動を総括したTOTALFAT。彼らのサウンドのポイントは、パンクを軸にしつつもさまざまなアレンジの引き出しを見せてくれることだ。サニーなエモ“Room45”や高速ソカ調の“Jungle Fever”、ミューズを彷彿とさせる“Damage”をはじめ、ただ盛り上がれるだけではなく、プロダクションの妙で賑やか&飽きのこないナンバーを揃えている。さらにキモなのは、フレージングのセンスにグッとくるBuntaドラムはもちろん、フライングVがトレードマークとなっているKubotyのギターだろう。どんなタイプの曲にも上手く盛り込まれたメタリック速弾きや長めのギター・ソロはライヴでもハイライトになっている。アガりどころ満載……むしろアガるしかない最高のパーティーを楽しみましょう!

【参考動画】TOTALFATのベスト盤『THE BEST FAT COLLECTION』収録曲“Room45”

 

 

 

COUNTRY YARD

まずCOUNTRY YARDと聞いて、ジブリ的なものを想像しないように(しないか)! 正統派のメロコアながら、ドライヴィンなナンバーでもメンバーの人間性が滲み出ているのか一貫して真面目&朴訥とした印象で、さながらバッド・レリジョンに通じる無骨さがある。昨年リリースの最新作『QUARK』に収録された“Starry Night”のPVの続編をイメージし、映画「眩しくて見えな かったから長い瞬きを繰り返した」が作られたことも話題になったが(主題歌“I'll Be With You”もCOUNTRY YARDが担当!)、日常にそっと寄り添うような、とてもリリカルでロマンティックな歌詞も素敵。もちろんパワフルな楽曲も揃っているのでダイヴしたくなっちゃうだろうけど、グッド・メロディーと共にじっくり歌に耳を傾けてみるのもいいなと思えるバンドです。

【参考動画】COUNTRY YARDの2013年作『QUARK』収録曲“I'll Be With You”

 

 

 

THINK AGAIN

混じりっけなしの硬派な日本語ハードコアを鳴らす3人組。メンバー全員がそれぞれヴォーカルを取るスタイルで、楽曲には社会的/政治的にコンシャスなテーマが込められているという意味でも正統派のハードコアと言えるだろう。なかでも最新EP『Insane Humanitiy』の収録曲“STRUGGLE IN CONFLICT ~心を歌う”での、現代人の在り方に一石を投じるリリックにはズシンとくるものがあった。間断なくハード&ファストにぶっ飛ばすそのパフォーマンスは、やはりダイヴァーがガンガン飛んでくる狭いライヴハウスのステージで……というイメージが強いが、今回は幕張メッセという広いステージが用意される会場。そこで彼らの歌がどのように伝えられるかに注目したい。フロアの密度は男子が優勢かもしれない……しかし女の子も躊躇なくドンドンやっちゃって!

【参考動画】THINK AGAINの2013年のEP『Insane Humanity』収録曲
“STRUGGLE IN CONFLICT ~心を歌う”

 

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