NY発サイケ・バンドによる5年ぶりの4作目は、C86 × クラウトロックと形容された初期の彼らを想像すると驚くだろう。重たいリズムと悪夢を見ているかのようなギターはストーナー・ロック的で不穏。〈茹で蛙〉を意味するタイトルは、気が付けば後戻りできない状態になってしまった現代社会を表しているそうで、この世=地獄という眼差しが貫かれたアルバムだ。力作。