2023年に結成から20周年を迎えた Negicco。3人が、前作『MY COLOR』(2018年)以来実に6年ぶりのフルアルバムにして5作目となる『What A Wonderful World』をついにリリースした。作詞・作曲・編曲には、connieらおなじみの作家から、ノンブラリ・阿佐ヶ谷ロマンティクス・辻林美穂といった初顔合わせのアーティストまでが参加。出産などそれぞれが過ごしたパーソナルな時間も反映し、〈今のNegicco〉を詰め込んだ本作は、今後の活動への期待も膨らむ内容になっている。そんなアルバムについて、リーダーのNao☆へ音楽ライターの南波一海が話を聞いた。 *Mikiki編集部

Negicco 『What A Wonderful World』 Fall Wait(2024)

 

再び3人で大きな舞台に立つために

――2023年に配信でリリースされた結成20周年記念作『Perfect Sense』が今年の7月にフィジカルリリースされたばかりだったので、まさかその1ヶ月後にフルアルバムが出るとは思っておらず、驚きました。育児などでメンバー3人で集まるのが以前よりも難しい状況で、制作をどう進めていったのでしょうか。

「20周年の大きいライブも無事に終わり、Negiccoの活動再開も期待されていたと思うんですが、今年の始めのほうにNegiccoのミーティングがあって、ぽんちゃ(Megu)に赤ちゃんができて、でもNegiccoとしては曲だけでも出したいよね、みたいな感じで。ぽんちゃがお休みに入るということで(※6月に第2子を出産)、ファンのみなさんに待っていてもらうアルバムを、ということで進めていきました」

――活動再開も視野に入っていたと。ただ、こればかりは授かりものだからプランの立てようがないですもんね。

「私とかえぽ(Kaede)も話を聞いた時は嬉しかったし、驚きました(笑)。ぽんちゃ自身もきっと、Negiccoが動き出せないことが心配だったと思うんですよね。

だから、このアルバムの曲たちをファンのみなさんの前で披露するのはちょっとあとになっちゃうかもしれないけど、それまでは曲を聴いて待っててくださいという感じなんです」

――ファンという言葉が繰り返し出てきますが、昨年、20周年公演を新潟県民会館とLINE CUBE SHIBUYAで開催したことで、Negiccoとしてライブすることの楽しさや、みなさんに会う喜びなどを再確認できたところもあるのかなと思います。

「ですね。ここ何年かはソロで活動することも増えていて、もちろんそれも楽しいんですけど、3人でああやってステージに立った時に、やっぱりお客さんはNegiccoを待っていてくれたんだなと思ったし、ステージからの光景を見て、自分もずっとこれを待っていたんだと思いました。どんなステージでも楽しいし、やれるのは嬉しいけど、あの大きな景色は自分たちがデビューする前からずっと憧れていたものなので。

芸能人のかたのライブ映像を見ると、オフショットでたくさんのスタッフさんが動いていたり、ステージを作るかたたちがいたり、メイクしたり、衣装着たり、リハーサルをやったりするじゃないですか。それを夢見ていたので、みなさんの応援があって自分たちがああいうステージに立てて、ずっと応援してくれている親にそれを見せて喜ばせることもできました。それは本当にすごいことだなと思います」

――次のその日のために、こうしてアルバムを作って出すということなんですね。

「はい。先日、試聴会があったんですけど、私たち自身、結婚・出産を経たNegiccoの音楽性はどうなっていくんだろうと気になってたし、それ以上にファンの人たちはまだ応援してくれるのかなと思っていたんです。

でも、ちょっと期間を空けてまた戻ってきてくれるかたとか、3ヶ月前にファンになったかたとかがその試聴会にいらっしゃって。そういう状態で、自画自賛になってしまうんですけど、Negiccoをやっていてよかったなという素敵な曲がたくさん集まったので、アルバムを聴いていただけてよかったです」

 

Nao☆

続けさせてくれてありがとう

――キャリアがこれだけ長いと、ファンのかたが見に来る周期もさまざまになると言いますか。

「一度離れちゃったかたが戻ってくる可能性ってあるのかなと思っていて」

――それがなかなか難しいんですよね。

「はい。でも、長くやっているとまた戻ってきてくれるというのがわかって、自分たちでもびっくりしました。よっ、久しぶりー、みたいなことが起きるんです。サイン会もしたんですけど、県外のかたも新潟まで来てくださったりして。逆に3ヶ月前に知ったかたはどうして好きになったんだろうと思ったり(笑)」

――膨大な積み重ねがあるから、アクセスの経緯はさまざまですよね。

「いろんなきっかけになるような映像があったりするので。だから、新規です、というかたには、なにで好きになってくれたんですか、という興味が湧きます(笑)」

――それも続けているからこそですよね。人を惹きつける音楽のアーカイブが豊富にあったとしても、例えばですけど、今たまたまYouTubeでEspeciaと出会った人がいたとして、いいなと思っても、グループを見ることはできないわけで。Negiccoはいるじゃないですか。それは大変なことだと思います。

「います(笑)。でも、自分たちはそういう感覚になれなかったんですよ。結婚した時点で応援されなくなっても仕方がないと思っていたから。でも、みんなは応援してくれて。そしたら今度は〈出産するから待っててください〉になり(笑)。それでもみんなに言ってもらえるのが、続けてくれてありがとう、という言葉で。私たちからすると〈続けさせてくれてありがとう〉なんですよ。どれだけ感謝しても感謝しきれない、神様みたいなファンの人たちだと思います」

――続けさせてくれてありがとう、なんですね。

「子供が生まれて、お休みの期間があったりして思うことは、自分たちもNegiccoがなかったらどうなっちゃってたかわからないということなんですよ。育児は楽しいけど大変だったりするなかで、Negiccoがあるからリフレッシュできるんですよね。それなのに今日は寝坊しちゃって申し訳ないんですけど……(※インタビュー当日、開始時間が予定より少し遅れました)」

――それは問題ないです(笑)。切り替えのスイッチがあるのはいいことですよね。Negiccoがあるから大変な育児もやれるし、育児があるからNegiccoを頑張れるみたいな、どちらの拠り所にもなっているんですね。

「3人とも同じ歳の子供を生んだというのもあって、前よりも会話が増えて、もう毎日LINEしてる状態なんです(笑)。お互いの大変さを乗り越えるための出来事を子供がくれたというのも不思議な感じです。こんなふうになるとは想像してなかったし、3人で計画してもできることでもないし、奇跡的だなと思ってます」

 

今の自分たちが歌うからこそ意味のある歌詞

――アルバム収録曲の話もすると、3人の人生が反映された歌詞が多いと感じました。アルバム書き下ろしの曲についてうかがっていきたいと思います。ノンブラリの山本きゅーりさんが作詞・作曲、ノンブラリが編曲した1曲目の“まるばつさんかくしかくとわたし”からそれは顕著で。

「(手元のメモを読みながら)ゆっきー(Negiccoのディレクター・雪田容史氏)からすると、ザ・ネギな、ネギズシティポップみたいな感じで、でもそこまでネギネギはしてなくて……あれ? これは違うやつか?」

――どうしましたか(笑)。

「すみません! 私は初めて聴いた時、『まんが日本昔ばなし』のエンディングテーマみたいだなと思いました。ゆっきーからすると、『みんなのうた』に出てきそうな歌を、というオーダーをしていたみたいです。『What A Wonderful World』というアルバムを、代表する……曲で……」

――めちゃくちゃメモを読み上げてますね(笑)。

「線引いたところを見失っちゃって(笑)。ああ、ここだ! 最後にいただいた曲だったんですけど、曲をお願いする時にアルバムタイトルが『What A Wonderful World』だと唯一伝えたのがノンブラリさんなんです。要は『What A Wonderful World』を代表する、『みんなのうた』に出てくる歌という曲みたいです」

――と、雪田さんが言っていたと。

「はい。試聴会でゆっきーが言ってたことをメモしました(笑)」

――それを代読するだけだとこのインタビューもあんまり意味がなくなっちゃいますよ(笑)。

「一番記憶力のあるぽんちゃがいないので、今後のインタビューはNao☆とKaedeにかかってると言われていて。私はこのメモ頼りでいきます(笑)。

その裏話を聞いた時は、そうだったんだと思いました。Negiccoの3人に子供が生まれて、普段の生活があるなかで、このタイトルを知った上で作ったというのがしっくりきました」

――『What A Wonderful World』はいいタイトルですよね。たくさんの人が子育てを経験したりもしながら日々を暮らしているわけじゃないですか。それを考えると、世界ってなんてすごいんだと素朴に思うんです。

「思います! 私はひとりでもあわあわしてるのに、ふたり、3人と育てているかたもいるし、これから世に赤ちゃんを産むお腹の大きい女の子を見たりすると、このあとあの体験をするんだなと思ったりするんです。だから世界を見る目が変わったというか。

歌詞は相談とかも特にしなかったのに、まるで自分たちの心を代弁してくれているような感覚がものすごくあります。いろいろ考えたあとに〈そうだ 花を買いに行こう〉となったりするのは、女性ならではの共感できる視点だなと思ったりとか」

――そのくだりもハッとしました。

「歌詞にしてもらったことで、自分たちにはこういう気持ちがあったよなと改めて気づくこともできました。それは今までの経験を経てないとわからなかったかもしれない。

アイドルの女の子が大人っぽい歌詞の曲を歌うと、背伸びしている感じを出すというのはありだけど、大人ぶってもしょうがないよ、とかよく言われたりするじゃないですか。私ももちろん言われたことがあるんですけど。今の自分たちが歌うから納得してもらえる歌詞というのはすごくあると思います」

 

テーマは〈今のNegiccoの等身大〉

――こういうリアリティの重ねかたができるのは、唯一無二のアイドルグループだなとつくづく思います。ミュージックビデオが公開されている“Walk With”もまさにそんな曲ですよね。

「曲がきた時点で、これもNegiccoを代弁してくれている歌詞だと思いました。connieさんも言っていたんですけど、女性じゃなきゃ書けない歌詞だと。ゆっきーが出したテーマが、今のNegiccoの等身大だと知って、さらにしっくりきました。

それを受けて辻林美穂さんがこの曲を作ってくださったのもすごいなと思ったし、歌割りが細かく変わるんですね。今までのようにAメロは誰々、Bメロは誰々と決まっているわけじゃなくて、コロコロ変わっていくところが3人で会話をしているように受けました」

――そこまで意識してなかったですが、歌割りは1番でも2番でもこのメロディだったらこの人が歌う、というのが決まっているパターンが多いんですね。

「だからすべてが新鮮で、歌うのが今までのアルバムのなかで一番難しかったです。普段のレコーディングだと私が最初に歌って、ぽんちゃ、かえぽと続くんですけど、今回はconnieさんの曲以外はぽんちゃからスタートすることが多かったんです。辻林さんからのオーダーも、強くハッキリと歌う感じではなく、語っているかのように歌うイメージだったので、ぽんちゃの柔らかい雰囲気がリードしていくのが曲に合ってました」

――ミュージックビデオもドキュメンタリー的で、産休のMeguさん不在というのがまた素敵だなと思いました。こんなふうにその時期を刻むことってなかなかないと思うんです。

「ぽんちゃがいないなか撮るのってどうなるんだろうと思ったんですけど、すごくNegiccoらしいし、しっくりくる終わりかたで。これはずっと同じチームでやってきたからこそ描けるものでもあると思いました。私たちの空気感が出たMVですよね。私とかえぽも、遊んでたら終わってたね、みたいな感じでした(笑)。それが曲に合った映像になっていたのでよかったです」

 

Nagakumoオオニシのネギ愛から生まれた“眩しくて可愛い!”

――“眩しくて可愛い!”はソロ作“悠久の星”でのタッグ再びということで、作詞・作曲はNagakumoのオオニシレイジさん、編曲はNagakumoです。

「私のソロの時も、Negiccoへの思いをものすごく明確に伝えてくれて。今回、メッセージをくれたんですけど、思いが強いかたに書いていただけるのは嬉しかったです。

ソロの曲も大好きだったのでよかったなという思いもありつつ、本当はNegiccoに曲を書きたかったんじゃないかって思ったんですよ。だから、ゆっきーが今回オファーしてくれたと聞いて、ホッとしました(笑)」

――おそらくはNegiccoにも曲を書きたかったであろうと。

「ソロの時も喜んでくださったけど、もしかしたらNegiccoに書きたいと思ってくださっているのかなって。勝手なことを言って怒られるかもしれないんですけど(笑)。上から目線で言っているわけではなくて、純粋なかたで、Negiccoを本当に知ってくれているかたなんだというのが伝わってきたんですよね。オオニシさんからのメッセージを全文読みましょうか?」

――公開していいんでしょうか(笑)。大丈夫でしたらぜひ。

「〈テーマは成長です。年齢関係なく人は成長し続けられると思いますし、それでも子供の成長というのはやはり驚くほど早く眩しいものです。そんな成長をネギが育つことになぞらえて歌詞を書きました。人生は選択の連続だと考えます。それはスーパーで何の食材を買うか迷うみたいに、作りたい未来を信じて希望を吸い上げていく作業だと思います。大切な生活を強く守りながらアイドルというステージに立ち続けるNegiccoさんにいつも勇気をもらっているので、その想いを込めました。『おわりなきこのステージ』や『くるいなきこのスタイル』という歌詞は『Negiccoのステージ/スタイル』というふうにも聞こえるように、ダブルミーニングとして仮歌を歌っています。『きらめくすなおさにかえて』という歌詞にはステージから客席を向いた立ち位置、Megu、Nao☆、Kaedeが隠れています。そんな遊び心を楽しんでいただけたら幸いです〉というメッセージをいただきました」

――本当に全文読んでいただきありがとうございます(笑)。〈きらめく素直さに変えて〉の隠しメッセージまで。

「そういうこともちゃんと残しておきたくて、私のNegiccoノートにまとめてます」

――先ほどの話と繋がってきますけど、これだけ長く続けていると、ミュージシャンにとっては一度は曲を書いてみたい対象にもなっているし、あるいはシンプルにファンだという作家のかたもいらっしゃるんだろうなと。

「今回新しくお願いしたかたはみんなNegiccoを知ってくださっていたらしいんです。だからお願いしたとかではなく、オファーしたらすでに聴いてくれていたみたいで。しかも、たまたま同世代くらいの人がほとんどで、近い世代の人たちで作られたアルバムになったというおもしろい発見もありました。なんて言うんだろう、曲が違いすぎないのに違うというか。全部個性的なのに、ひとまとめになった時に仲間みたいな感じがして、しっくりくるというか」

――それは世代が近いとか、Negiccoに書かれた曲だからということもありますけど、やっぱり3人が歌っているからというのが一番大きいと思います。いかなる曲も3人の声が合わさるとNegiccoのそれになりますよね。

「あー。そう言われてしっくりきました(笑)」

 

子育てをしながら録音をする、大変だけどかけがえのない経験

――“ポーカーフェイス”は初の顔合わせですね。新境地だけどハマっている、絶妙なポップスだと思いました。

「阿佐ヶ谷ロマンティクスさん! これはすごかったですね。歌えるかなって思いました。一番難しかったですし、ライブで再現するのも一番難しいんじゃないかって3人で話してます」

――“Walk With”が一番難しかったと言ったそばからまた一番難しい曲が(笑)。

「ああ、ごめんなさい(笑)。正直、全部難しいんですけど、どうすんの……と一番なったのが“ポーカーフェイス”です。

家で練習する時は、子供が寝た時間にトイレに籠って自分の歌を録音するんですけど、これは録ってもわからないと思うくらいで。Cメロの〈時折歩いた都会通り 着飾るあなた〉のところなんて、これどういう歌いかた?と悩みました。レコーディングのあとも自信がなくて、完成版を聴いて、やっと〈よかったな〉と思えました」

――素晴らしい仕上がりだと思います。しかし、寝かしつけてから歌の練習をしていると聞いて、やはり大変なんだなと改めて感じました。

「寝てからじゃないとなにもできないので。言い訳になっちゃうんですけど、そのせいで寝坊が増えてしまったんですよね。子供は夜中におしっことかお腹空いたとかでちょこちょこ起きることも多くて、まだぶっ続けでは寝れないんです。波があって、今はまた寝なくなる期間なんですよね。このアルバムの制作中も一度寝坊しちゃって、ゆっきーに怒られたんです。それで怒られたばかりなのに、今日もまた……すみませんでした」

――いやいや、この取材は全然問題ないです(笑)。どの曲の歌録りで寝坊したんですか?

「それが最悪で、“あなたとNegi With You!”なんですよ!」

――元気な曲で(笑)。

「めっちゃポップで、これからの未来は明るい! 一緒に歩いて行こう! イェイ!みたいな曲で、しかも出だしが私で、そういう時に限って寝坊して怒られるという。(メモを見せながら)この時はイラっとしながら〈くそうんちやろう雪田 くそ雪田〉って書いてました(笑)。幸せだけど大変な思いをしながらレコーディングするこの経験もゾクゾクして楽しいんですけどね(笑)」

――なかなか寝れてないんだから、たまに遅刻してしまうのは仕方ないですよ。

「いや、仕事に仕方ないとかはないので。間違いなく私がいけないし、芸能界から消えたかたって、やっぱり寝坊のせいとかもあるんじゃないですか?」

――おもしろすぎる(笑)。

「よく知っているかたとの仕事だからこうやって笑っていただけるけど、他のかただったらどうするのって話なので。Negiccoが21周年なのに芸能界から追放されたとして、その理由がNao☆の寝坊だったらシャレにならないじゃないですか(笑)」

――消えないし、誰も追放しないですよ(笑)。

 

Negiccoはまだまだ前進していくし、これからもよろしくお願いします

――“あなたとNegi With You!”の話が出たので、connieさんの曲のお話も。書き下ろしの新曲としては“終わらないGood Times”と“あなたとNegi With You!”ですね。

「今回、connieさんには特にオーダーしないで好きに作ってもらったとゆっきーから聞きました。connieさんはいつもプラス思考なんですけど、普段とはまだ違う感じで、今回はものすごくいいのができたと言っていたのが嬉しかったですね。connieさんの曲がなかったら今の私たちはなかったと思うので。

今のNegiccoを表すアルバムのなかでも、ちゃんとアイドル性が出ていて、初心を忘れちゃいけないなということを思い出させてくれる曲です」

――勝手知ったるconnieさんのメロディや曲の流れというのはやはり歌いやすいのでしょうか。

「特に“あなたとNegi With You!”はそうですね。勢いがよくて、私の歌の役割は高いキーの曲を歌うことなので歌いやすかったです。

ただ、“終わらないGood Times”はいつもと違って、なかなか進まなかったです。このかっこいい感じが自分には難しい部分もありました。ふたりに聞いたらそんなこともなかったみたいですけど」

――“終わらないGood Times”の〈終わることない〉という歌詞はメンバーに対する願いとかメッセージなのかなと思いました。

「connieさんはいつもNegiccoのプラスな未来を考えて書いてくれているので、歌詞を見て、うちらも励まされることがよくあります。

さっき、好きに作ってもらったと言いましたけど、“あなたとNegi With You!”は、戻ってくるまで待っててねソングみたいなイメージがゆっきーにあったみたいで。オザケンさん感みたいなのをお願いしたようです。この曲を聴くと、ネギ待ちソングというのは納得がいくんですよね。小学校で休んだりすると、次の日に行きにくくなったりするじゃないですか。勉強がどこまで進んでるんだろうとか、友達同士の会話についていくのが恥ずかしいとか」

――わかります。

「かえぽは〈そういう感覚ない〉って言ってたんですけど(笑)。私はそれがあって。多分、ぽんちゃもそう。ぽんちゃはもちろんNegiccoの活動再開を楽しみにしてますけど、これがあると温かい気持ちで戻ってこられるんじゃないかなと思います」

――オザケン感というのは“ぼくらが旅に出る理由”ですよね。つまり、しばしの別れだと。そして〈またここで会おうよ〉としっかり歌っているのが、本作のラストを飾るのにふさわしい曲だと思いました。メロディもアレンジも見事で、きっとライブで盛り上がるんだろうなというのが想像できます。

「ライブでやっているのをイメージしながらレコーディングしました。銀テープがバーンと飛んでいるのが想像できる曲ですよね。私自身、このアルバムを聴くのが楽しいし、Negiccoはまだまだ前進していくし、〈これからもよろしくお願いします〉という形になったと思います」

――まだまだ前進するというのが頼もしいです。未来を予測するのが難しいとは思いますが、この先はどんな展望を持っていますか?

「私自身、〈ここらへんまでかな〉という線はあるんですけど、できるだけ続けたいんですよね。土岐(麻子)さんや一十三十一さんを見ているとすごく素敵な大人の女性だなと思いますし、ああいうふうなNegiccoを自分でも見てみたいなと思ったりします。

でも、以前よりもNegiccoの完成度を上げるのが難しくなってはいるんですよね。例えば、前までは何回も練習ができていたけど、今は一回で集中しなきゃいけなかったりするんです。子供を迎えに行かなきゃいけないとか、それぞれの生活があるので。

それでも私が将来、一番楽しみにしているのは、自分たちの子供に野音でのライブを見てもらうことです。ファンのかたたちは、ちょっと子供見ててね、ってお願いできるような人しかないので、ちゃんとご挨拶させたいという気持ちなんですよ。お母さんがお世話になってる人たちだよ、あなたが存在しているのも、この人たちがいるからだよ、というのを伝えたいと思います。私は家族って、血の繋がりだけじゃなくて、ファンの人もそうだと思うんです。あなたの家族はこれだけいるんだよ、というのを子供にも見てもらいたいですね」

 


RELEASE INFORMATION

Negicco 『What A Wonderful World』 Fall Wait(2024)

リリース日:2024年8月14日(水)
品番:FAWA-0025
形態:CD
価格:2,530円(税込)

配信リンク:https://nex-tone.link/A00158501

TRACKLIST
1. まるばつさんかくしかくとわたし 作詞・作曲 山本きゅーり(ノンブラリ) 編曲 ノンブラリ
2. I LOVE YOUR LOVE 作詞・作曲 西寺郷太(NONA REEVES) 編曲 西寺郷太&奥田健介(NONA REEVES)
3. 眩しくて可愛い! 作詞・作曲 オオニシレイジ(Nagakumo) 編曲 Nagakumo
4. 私をネギーに連れてってII 作詞・作曲・編曲 connie
5. 午前0時のシンパシー 作詞 一十三十一 作曲 一十三十一、PARKGOLF 編曲 PARKGOLF
6. 終わらないGood Times 作詞・作曲・編曲 connie
7. ポーカーフェイス 作詞 Tomoya Kishi(阿佐ヶ谷ロマンティクス) 作曲 Satoshi Hori、Tomoya Kishi(阿佐ヶ谷ロマンティクス) 編曲 阿佐ヶ谷ロマンティクス
8. Walk With 作詞・作曲・編曲 辻林美穂
9. あなたとNegi With You! 作詞・作曲 connie 編曲 sugarbeans
10. あなたとNegi With You!(reprise) 作曲・編曲 connie

■タワーレコード特典
全国のタワーレコード店頭、タワーレコード オンラインでの購入特典:ジャケット柄ステッカー

 


PROFILE: Negicco
2003年に結成された新潟発アイドルユニット。メンバーはNao☆、Megu、Kaede。にいがた観光特使を務める。2024年7月20日で結成21周年を迎えた。

PROFILE: ノンブラリ

2012年活動開始。人懐っこさ溢れ、透明でイノセントな光を放つボーカル・山本きゅーりの歌と、色彩豊かで映像を喚起させるセンチメンタルな歌詞とメロディ、人柄が滲み出る暖かな音色のアンサンブルが世代・ジャンルを問わず早耳リスナーを中心に活動間もない頃から注目を集める。2013年9月にリリースした初の全国流通盤『Lily yarn』がウェブを中心に〈インディ/シティポップへの2010年代からの回答〉と手放しの賛辞を受けて話題になり、現在もロングセールスを続けている。その後、2014年に良質な野外フェスとして名を馳せる〈りんご音楽祭〉が企画したイベント〈RINGOOO A GO-GO 2014〉でグランプリを獲得、〈Shimokitazawa SOUND CRUISING〉に3年連続出場を果たすなど、心地よさの中にエモーショナルを感じるライブと遊び心溢れる演奏スタイルによって着実に全国各地にその名を届けてきた。2015年に各地のフェス・イベントへの出演を経てより深化を遂げ、新たな一歩を踏み出すバンドの今を詰め込んだ2ndアルバム『HOMETOWN』を発表。2016年にNHK徳島「ぶら★キャン」への書き下ろし曲“FANFARE”をリリースし、2017年6月に1年8か月ぶりの新作にして3rdアルバム『SOUND TRACK』を発表。2019年、“凪”“美しい日々”を配信限定で2か月連続発表。2020年にケンドーコバヤシ主演のドラマ「桃色探訪~伝説の風俗~」のオープニングテーマ曲に書き下ろした“ミモザとコーヒー”を発表。2023年にもケンドーコバヤシ主演のドラマ「転生みそ五郎どん~ここは異世界?南島原~」の挿入歌として書き下ろした“なにを見ても、どこに居ても”を発表。

PROFILE: 西寺郷太(NONA REEVES)

1973年、東京生まれ、京都育ち。早稲田大学在学時に結成したバンド・NONA REEVESのシンガー、メインソングライターとして1997年にデビュー。以後、音楽プロデューサー、作詞・作曲家としても少年隊、SMAP、V6、YUKI、鈴木雅之、岡村靖幸、私立恵比寿中学などの多くのアーティストの作品に携わる。日本屈指の音楽研究家としても知られ、近年は特に1980年代の音楽の伝承者としてテレビ・ラジオへの出演、雑誌での連載執筆などで精力的に活動。マイケル・ジャクソン、プリンスなどの公式ライナーノーツを手がけるほか、執筆した書籍の数々はベストセラーに。代表作に小説「噂のメロディー・メイカー」(扶桑社)、「プリンス論」(新潮新書)などがあり、2023年1月に初の自伝的小説「90s ナインティーズ」(文藝春秋)を出版。ソロ活動では2023年3月に日本の名曲をカバーした3枚目のアルバム『Sunset Rain』をリリース。2024年6月、YouTubeチャンネル〈NGC〉を開設。

PROFILE: Nagakumo

2021年1月1日活動開始のネオネオアコバンド。1999年〜2001年生まれの4人のメンバーが独自の感性で鳴らす渋谷系・ネオアコギターポップサウンドを〈ネオネオアコ〉と名づける。2021年2月17日に『PLAN e.p.』をリリース。初作のハンドメイドCDでありながらオンラインショップを中心に話題を呼び売り切れの店舗が続出した(現在は廃盤)。2022年3月9日に2作目となるミニアルバム『EXPO』をリリース。東京・大阪でおこなったリリースパーティはコロナ禍の中、ともにソールドアウトした。2023年8月9日、待望の3rdワーク『JUNE e.p.』をリリース。前作同様リリースパーティは東京・大阪ともにソールドアウト。結成以来、関西を中心にマイペースに活動中。

PROFILE: 一十三十一

〈媚薬系〉とも評されるエアリーでコケティッシュなボーカルでアーバンなポップスを展開。国内外問わずラブコールが多くコラボレーションも多数。劇伴制作や小沢健二のコーラス、ネオドゥーワップバンド・JINATANA & EMERALDSのリードボーカルを担当するなど様々なフィールドで活躍中。

PROFILE: PARKGOLF

札幌出身のトラックメイカー・プロデューサー。自身の作品のほかにもゲスの極み乙女。、eill、にしな、chelmico、Jvcki Wai、唾奇、SUSHIBOYS、おかもとえみなど様々なアーティストのリミックスや楽曲提供、CM音楽などの楽曲制作をおこなっている2021年に3rdアルバム『Totem』をリリース。

PROFILE: 阿佐ヶ谷ロマンティクス

有坂朋恵(ボーカル)、貴志朋矢(ギター)、堀智史(キーボード)、古谷理恵(ドラムス)、本間玲(ベース)の5人組。2014年春に結成。ロックステディやレゲエといった中南米音楽の要素をニューミュージックやティン・パン・アレーといった日本語ポップスへと落とし込んだバンド名の通りロマンティックなナンバーを奏でるグループ。

PROFILE: 辻林美穂

静岡県三島市出身。2014年に「RADIO SAKAMOTO」オーディション、tofubeatsのラジオなどで作品がオンエアされたことをきっかけにアーティスト活動を開始。ソロ活動の他に2017年にバンド・ふたりの文学にも参加。作詞編曲家・ボーカリストとして楽曲提供やクライアントワークも盛んにおこなう。

PROFILE: sugarbeans

サウンドプロデューサー、コンポーザー、キーボーディスト、ドラマーとして変幻自在に音を操る類稀なる音楽センスとバランス力を活かし、様々なアーティストのレコーディングやライブサポートをおこなっている。シンガーソングライターとしても2022年1月19日に『つぶあんこしあん』をリリースし好評を博している。伊沢麻未と結成した楽曲制作ユニット・Tommy & Sammyでも活動中。

PROFILE: connie

新潟のダンスポップユニット・Negiccoのプロデュースのほか、アニメ作品や他アイドルへの楽曲提供をおこなう。現在も地元・新潟でサラリーマンをしながらアイドルファンとして制作活動を続けており、アイドルが幸せになることを第一義とするスタンスが一部で好評を得ている。