ATOでの前作『PAINLESS』も素晴らしい出来映えだったロンドン出身のシンガー・ソングライターが、なんとニンジャ・チューンに移籍してサード・アルバムをリリース。前作に伴うツアーを経験するなかで彼女は公私にわたる大きな過渡期を迎えていたそうで、環境を一新したうえでクリエイティヴ・パートナーのウィルマ・アーチャーとスタジオ入りしたことが本作の豊かな成果を引き寄せたようだ。ルーツにあるトルコ音楽やコンテンポラリーなR&B、90年代のオルタナ・サウンドを下地にしたアレンジは、引き続きギタリストとしての側面も力強く際立たせたもの。翳りのある歌心も魅力的で、今回もやっぱり最高!