全米1位を獲得して多数のヒット曲も生んだ前作から約3年、現行ポップ・シーンを代表するロックスターへと伸し上がったポスト・マローンの待たれていた4作目。その煌びやかな成功の反動ゆえか今作はよりパーソナルで内省的な面が強く出ており、フリート・フォクシーズを迎えてアルコールとの関係性を退廃的に綴った“Love/Hate Letter To Alcohol”など、主役の物悲しげな歌声も相まってダークなムードを要所で漂わせている。とはいえ先行カットされたウィークエンドとのコラボ曲“One Right Now”やロディ・リッチが参加した“Cooped Up”あたりは持ち味であるポップなセンスが前面に出た仕上がり。そうした側面はドージャ・キャットやキッド・ラロイとのキャッチーなコラボでも聴ける。