
ポップスとは全ての人が対等、平等に接することができるもの
――ポップではないけど優れたポップスになっている。武田さんにとってのポップスとは何でしょう? そしてポップスを意識していますか?
「全ての人が対等に、平等に接することができる概念、でしょうか。それは意識しています。やはり自分もポップなものが好きなんだと思います」
――『パラレルワールド』について、この曲はここがポイントだというのを教えてください。
「まず1曲目の“狂想・未来・ロマンチカ”ですが、これは先ほど述べたリズムの解体作業に加え、人間の意識の流れとマシンで作られる音楽の極限のせめぎ合いを表現したくて作りました。非常に聴き応えがあると思います。2曲目の“LIAR”は1stアルバムのディスク2の流れを汲んだ曲の中では最高の出来だと思います。破滅的な音像を意識しつつポップにまとめています。5曲目の“ろくろ”はこの世とあの世の境目みたいな空間を表現したくて、情景描写から作りました。7曲目“風のように”は軽さ、爽やかさがテーマになっていて、ボーカルが前に出ていたり低音の主張が少なかったり、個人的には新境地だと思います。8曲目の“アデールの蝶”は4年前、ちょうどピアソラにハマっていた時に勢いだけで作った曲ですが結構気に入っていて、エレクトロなビートとタンゴ調の部分が絶妙なバランスで同居していると思います」
――次作の構想はありますか?
「次回はまた今作の延長で一枚作りたいです。加えて自主制作でピアノソロのアルバムも出してみたいと考えています」
RELEASE INFORMATION
リリース日:2024年8月21日(水)
品番:MYRD159
仕様:CD
価格:3,003円(税込)
TRACKLIST
1. 狂想・未来・ロマンチカ
2. LIAR
3. ユメミルヒツジ
4. 004957XX:Unknown
5. ろくろ
6. Tainted rain
7. 風のように
8. アデールの蝶
9. 手紙
作詞作曲、編曲、演奏、録音、ミックス、マスタリング、プロデュース:武田理沙
写真:石原希朗
デザイン:ダダオ
PROFILE: 武田理沙
北海道出身。3歳よりクラシックピアノを始める。大学時代はドラマーとして活動。2011年4月に上京し、様々なバンドで活動する傍ら、2016年にソロ活動を開始。即興演奏、映像を使ったオリジナル曲、フランク・ザッパのピアノカバーなどが世界中で好評を博している。現在までに作曲、編曲、演奏、録音など全てをただ一人で手掛けたアルバ厶『Pandora』(2018年)、『Metéôros』(2019年)をMY BEST!より、『魔術師の城』(2022年)を自主制作で発表。いずれも複雑なメロディとハーモニーに漲るリズム、音列などが構築されており、それらが自由に、しかし緻密なアンサンブルで具体化された大作として大好評を得る。またライブでは坂田明、吉田達也、山本精一、横川理彦、鈴木慶一、マニ・ノイマイヤー、中村達也らと共演し、活動の幅をさらに広げている。
