武田理沙がニュー・アルバム『Metéôros』を10月23日(水)にリリースする。
武田理沙は北海道出身の音楽家。3歳からクラシック・ピアノを始め、大学時代はドラマーとして活動。2011年に上京したのち、ブルースやジャズの即興演奏を中心としたセッションに多数参加し、2014年にはジョン・ゾーンズ・コブラ(ゾーンが考案した作曲および集団即興演奏の方法。ライヴ・パフォーマンスとしても上演される)に出演した。
2016年からソロ活動をスタートさせ、即興演奏やフランク・ザッパのピアノ・カヴァーなどが国内外で注目を集める。
そして、2018年8月に初のオリジナル・アルバム『Pandora』を発表。複雑かつ緻密で自由なアンサンブルで構成された2枚組の大作で高い評価を得た武田は、吉田達也や坂田明、横川理彦、山本精一、鈴木慶一ら、そうそうたるミュージシャンたちと共演を重ねている。
そんな武田の、待望のセカンド・アルバムが『Metéôros』だ。新作は全9曲で構成され、内8曲がヴォーカル・ナンバーとなっている。作詞・作曲・編曲・録音・演奏・プロデュースは前作同様、すべて武田自身による。
武田からのコメントは以下のとおり。
1stは音楽の形態、外枠を制限しない状態から少しずつ狭めていって自分が構造の限界を受け入れたと感じる境界線を探る実験でした。今回は逆に構造の限界を受け入れた上で、自分なりの外枠をどこに見出すのか、又は見出さないのかの緻密な境界線を探る実験で、個人的にはどちらもポップスだと思っています。
その高い演奏技術や奇想的ともいえる特異なコンポジションから、しばしば〈天才〉〈異才〉〈鬼才〉〈奇才〉などと称される武田。『Pandora』の衝撃から約1年、新作『Metéôros』がどんな作品になっているのか――まったく予想はできないが、心の底から楽しみだ。