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散らない花びらは内定が決まらない僕らのよう

――2曲目“スワロウテイル”のイントロから歌いだしまでの流れ、ヴィジュアル系っぽくもあり青春っぽさもある。

tink「この曲の歌詞には力を入れました。〈真面目パート〉って呼んでいる部分が秀逸であればあるほど、その後に来るボケが生きるというか。そこの落差は大事だと思っています」

――お笑い論の〈緊張と緩和〉的な。〈過ちとしてち散らぬ花弁 ただの風さえ語りかけて〉なんて、情景が浮かびますね。そのあと急に〈一次面接〉という言葉が出てくることによる落差はたしかにすごい。

tink「〈散らぬ花弁〉は就活で採用されない者たちのことを歌っているんです。散らない、まだ残ってる花びらは、まるで内定が決まらない僕らのようだね……みたいな。ちなみに、この曲は前作の“花言葉がうまれる会”とつながっているんです」

dagaki「オムツで逮捕されて、スーツでボランティア活動頑張って」

tink「で、就活へ。でも、燕尾服着てる」

tacato.「この曲のイントロは黒夢の“少年”のギターをかき鳴らす感じを意識しています。全体的には蜉蝣のイメージもありますし」

tink「夕焼けのようなイメージがあって、蜉蝣みたいにしたいなって。で、これもギターは蜉蝣が好きなtacato.くんに丸投げして……」

tacato.「これは悩みましたね。これも、か。全部悩んでんな。試行錯誤した結果、最終的にcali≠gariっぽくなった気がします」

――切ない中にある爽やかさ、たしかにcali≠gariを彷彿とさせる要素がありますね。

tink「そこに引っ張られて、歌い方も若干石井秀仁さん風ではないですけど、伸びやかな感じになったかも」

 

ドラムが上手くてウケた

――そして、“耽美ヶ原小学校 校歌”の作曲はkikatoさん。

kikato「この曲は、暴れ曲(文字通りライブで暴れやすい曲調の楽曲のこと)がもっと欲しいなと思って作り始めたんですけど、Klahaさん在籍時のMALICE MIZERやDのようなイメージで、さらに耽美っぽくしたいなと。すごいメロディアスなのにサビがシャウトしかないみたいな」

――ドスの効いたデスボイスで〈笑顔〉〈挨拶〉〈友愛〉という言葉のギャップが面白いですね。あれは皆さんで?

tink「はい、成田くん(MVやライブのVJを担当する成田拓弘)も言ってます」

――今回、全曲dagakiさんの生ドラムであると伺っています。 ※前作『少し大きい声』のドラムは打ち込み

dagaki「そうです」

kikato「念願ですね」

dagaki「レコーディングがすごく楽しかったです」

kikato「生き生きしてたよね」

tink「ドラム上手くて、ウケた(笑)」

kikato「スタンダードな暴れ曲の音になるかと思いきや、ドラムテックの山本(晃紀)さんが、〈LUNA SEAの『IMAGE』や『EDEN』みたいな音にしたらおもろいんじゃない?〉って」

――乾いた音というか。

kikato「そうそう、その感じで調整してくれて、それがまた曲に息を吹き込んでくれました」