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カインズホーム感とヴィジュアル系感の両立

――そして、リードトラックとしてMVも公開されている“LOST CHILD”。作曲はdagakiさんです。リードトラックの選定基準は?

tink「良さ!」

dagaki「ありがとうございます」

――Real Soundのインタビューで、色々な十字架の曲はメンバーが温めていた曲と新規に作った曲があるとおっしゃっています。この曲はどちらですか?

dagaki「僕がギターボーカルだったバンドをやっていた頃に作った曲が原案で、色々な十字架のために作り直したんです。

僕はデモを作り込むタイプなんですけど、この曲はもう……めちゃめちゃしっかり作っちゃったものを、メンバーに渡したらそのまま再現してくれました」

tink「このままが一番いい、完成度高い」

(頷くメンバーたち)

kikato「シンプルによかった」

dagaki「ギターは全編通して絡む感じで、アルペジオもこっちが弾いてこっちが弾いて……みたいな。Bメロも作り込んじゃったから、本当に私のエゴを受け止めてくれてありがとうございました」

――言葉選びが秀逸ですよね。〈カインズホーム大きすぎて ホグワーツくらいある〉って明らかに変なことを言っているけど、語感がいいというか、聴いていて気持ちがいいというか。

tink「元々〈カインズホームがホグワーツみたい〉っていうのは、Twitterでネタとしてやってたんですけど、この曲だなと思って」

dagaki「2017年ぐらいにもうツイートしてたから、結構あっためてたね〜」

――壮大なイントロから始まり、突然一人称の様子がおかしくなる。

dagaki「急に現実に戻される感じ。いや、現実にもあんまり一人称〈ボキ〉の人はいないんですけど。語尾〈にょ〉も2000年代のアニオタくらいですね」

tink「この曲は前作収録の“スイミーはそういうことではないです”と主人公が一緒なのかな」

――“スイミーはそういうことではないです”にもカインズホームが出てきますね。

tink「だから、自然と出てきた口調ですね」

dagaki「自然と?」

tink「書いてく中で〈こいつの語尾はにょだな、ノスだな〉と浮かんできて、〈既存曲の主人公なんだろうな〉ってあとから気づく、みたいな」

kikato「そのおかげでネジだけじゃなくて、アニメにも詳しいんだなって、人となりが浮かび上がってくるんですよ」

tacato.「こういう人いるよね、みたいな」

misuji「アイツ、今日もいる……みたいな」

kikato「愛着が湧くよね」

tink「歌詞の組み立ては頑張りました。Bメロの〈もうパパとママはここにいないけど 多分隣の資材館(しざいのやかた)にいるよ〉っていうところとかとくに」

dagaki「資材館(しざいかん)じゃない〈やかた〉にね」

tink「よく思いついたなと自分でも思います」

dagaki「カインズ感とヴィジュアル系感がちゃんと出ていて」

tacato.「パパとママもヴィジュアル系の歌詞の定番ですし」

tink「無理やり出しているわけではなく、いますからね。家族連れが」

――落ちサビの盛り上がりもすごいですよね。

tink「ねじーのまーにあーですー(歌う)。当初、dagakiはファルセットをイメージしてたらしいんです」

dagaki「はかない感じをイメージしてたんです」

tink「DIR EN GREYも好きだから、京さんのしゃくり上げる歌い方を参考にしました」

――それで、結果的にドラマチックになっている。

dagaki「あんな歌詞なのに、ちょっと泣けるんです」

――自己紹介しているだけなのに。