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雑多なラインナップの共通点は〈青い炎〉

――こんねきさんは今回共演するにあたって、もともと知っていた人以外の出演者の音源も聴きましたか?

こんねき「聴かせていただきました。〈雑多なラインナップ〉っておっしゃっていて、確かにと思ったんですけど、でもオーラはみんな似てるというか、情熱的ではあるんだけど、赤い炎じゃなくて青い炎みたいな、そういうシックなラインナップだなって。いろいろな人がいるように見えるけど、実は燃やしてる炎の色は近いなって、めっちゃ思いました」

オクムラ「すごいわかる。いい表現」

――ニュアンス的には体育会系と文化系みたいなこととも近いと思うけど、赤い炎と青い炎のほうがいい表現ですね。MellMellはこれまで長くインストバンドをやっていたオクムラさんが新しく始めた歌ものバンドですが、どのような経緯で始まったのでしょうか?

オクムラ「henrytennisは2023年が結成20周年だったんですけど、その頃に〈やっぱり歌ものもやりたいな〉と思ったんです。なんでかというと、henrytennisでは楽曲を作る際に、まずポップソングを作るんですよ。ポップソングを作った後に、歌も含めて他の楽器に変換して、インストにするんです。なので、実は膨大なポップソングのストックがある。中には上手くインストに変えられなかったものもあったので、じゃあ歌ものもやろうと思って、去年始めた感じです」

――MellMellはもともとオクムラさんとオワリカラのカメダタクさんで結成されて、ドラマーには須藤俊明さんが参加されていたり、実力者揃いですよね。

オクムラ「MISIAさんやmiletさんのバックで演奏してるような人たちなので、とにかくスケジュールが合わないんですよ(笑)。でもサブスクに曲を出してからはライブのオファーも増えたので、その時々でメンバーを変えて、〈MellMellと仲間たち〉という名前でライブをやったりもしました。今回のイベントが終わったら、アルバムを作ろうかなと思っているので、今はまず〈このイベントを頑張るぞ〉っていうテンションでいる感じですね」

――トミーさんはhenrytennisに途中から参加されたわけですが、現在のバンドのモードはどのような感じでしょうか?

トミー「henrytennisは結構メンバーの入れ替わりがあって、今のメンバーの中ではオクムラさんを除くと自分が一番長く在籍しているメンバーになっていて。曲は前までと変わらず、展開的に複雑なことをやってたりするんですけど、聴いてる側にとっては、多幸感っていうんですかね。聴いてる人がハッピーな気持ちになれるような……ハッピーって言うとちょっと軽い感じになっちゃうんですけど」

オクムラ「henrytennisでは多幸感をめちゃくちゃ目指していて。多幸感って、今すごください言葉になってしまったんですけど、ある意味無敵の言葉でもあると思うんですよ。人は誰でも幸せを望むじゃないですか? 人が望んでるものを形にして提供するのは挑戦しがいがあるし、面白いなと思っているので、多幸感は常に求めてますね」

――こんねきさんの言葉を借りると、赤い炎じゃなくて青い炎の多幸感だから、ただのハッピーじゃなくて、複雑な感情が入り混じった上でのハッピーというか、多幸感なんだろうなって。

こんねき「私もそう感じます。赤い炎の多幸感だと、しょんぼりしたときに聴くと、〈私頑張ってない〉みたいな気持ちになっちゃうけど、青い炎の多幸感だと一緒に前向きになれるっていうか、寄り添ってくれる感じがして」

トミー「実際ライブで演奏してるときも、音源を聴いてるときも、その感じがあるというか。こんねきさんがおっしゃったみたいに、寄り添ってくれる感じっていうんですかね。元気出そうぜ!みたいな感じのハッピーじゃない。キラキラはしてるんだけど、それも赤い炎のキラキラじゃなくて……」

こんねき「……なんか(青い炎が)流行ってる(笑)?」

トミー「これからヘンテニを紹介するときに青い炎を使おうかなって(笑)」