
あいみょん、竹内まりや、南佳孝……みごとな選曲と歌声でファンを魅了
さて今回のラインナップは古い曲ばかりでなく、あいみょんの“マリーゴールド”なども採り上げられている。「あいみょんが私の曲を好きだと言ってくれたこともあって選んだ」とのことだが、酸いも甘いも嚙み分けた〈いよみょん〉の世界もなかなかオツなものだった。こうなると、あいみょん&いよみょんのコラボ実現も期待したくなる。
そしてオープニングに続いての杏里のカバー“地中海ドリーム”。こちらも“オリビア~”と同様、尾崎亜美作品集だった1984年発表のミニアルバム『Sugar Rain』の収録曲だが、彼女がシティポップ系アイドルの代表格であることを改めてアピールするような選曲になっていたように思えた。

ここからシティポップの名曲を2連発。まずは、竹内まりやの初ヒット曲である“不思議なピーチパイ”(1st Stageでは“September”が歌われたとのこと)。客席に降りて、会場中を練り歩きながら瑞々しく甘い香りを振りまいたかと思えば、続いての南佳孝“モンロー・ウォーク”では、ハスキーボイスを駆使してセクシーな歌声を放散。このあたり、80年代的空気感を熟知している伊代さんらしいみごとなカバーバージョンに仕上がっていた。
そしてクライマックスは、スウィートなガールズポップコーナーが展開し、昨年秋のライブでも歌われた大滝詠一作“夢で逢えたら”と、同じく60sテイストの“ラブ・LOVE・ラブ”(1982年発表のセカンドアルバム『サムシングI・Y・O』のエンディングを飾ったオリジナル曲)が登場。春らしい暖色系のメロディーと変わらぬキュートな歌声が会場を華やかに包み込み、本編が終了した。
はたして“センチ”はどうなるのか。アンコールでふたたびステージに戻ってからも「何も用意してなかったのよ~」という調子でじらしまくる伊代さんだったが、ギターの増崎から「じゃあ、3人でやれる感じでやってみようかなあ」という呟きに導かれて、例の〈シュビドゥバハッハ~〉とチャーミングなイントロがおでまし。割れんばかりの拍手喝采で迎え入れられた“センチメンタル・ジャーニー”は、ただならぬ高揚感とわけのわからない至福を運び入れ、サビではそこにいた全員が一体となった合唱も飛び出す。

その勢いで2度目のアンコールへと突入、ふたたび“センチメンタル・ジャーニー”が披露され、まさしくサタデーナイトフィーバーの様相に。客席にいた〈キャプテン〉のふたりをサプライズでステージにあげて、みんなが欲しかった完璧な画を作り上げてくれた。
終演後、〈伊代ちゃん〉コールがこだまするなか、MCで告知された10月4日と5日に大手町三井ホールで行われるワンマンライブに何としても足を運ばねば、と自分に言い聞かせていたのだった。
SETLIST
Iyo Matsumoto “Adagio”
1. オリビアを聴きながら
2. DOWN TOWN
3. 悲しくてやりきれない
4. 黄昏のビギン
5. 最後の春休み
6. マリーゴールド
7. 地中海ドリーム
8. September(1st Stage)/不思議なピーチパイ(2nd Stage)
9. モンロー・ウォーク
10. 夢で逢えたら
11. ラブ・LOVE・ラブ
ENCORE
12. センチメンタル・ジャーニー
LIVE INFORMATION
松本伊代 Live 2025 “Journey” and Sweet Sixty
2025年10月4日(土)東京・大手町三井ホール
開場/開演:17:00/18:00
2025年10月5日(日)東京・大手町三井ホール
開場/開演:15:30/16:30
■チケット券種・料金
指定席:9,900円(税込)
※ご入場時、別途ドリンク代が必要です
※年齢制限:小学生以上有料
■チケット販売
発売中:https://eplus.jp/iyomatsumoto/
■⾳楽監督
船⼭基紀
■メンバー
増崎孝司(ギター) ※バンマス
安部潤(キーボード/マニュピレーター)
二家本亮介(ベース)
髭⽩健(ドラムス)
AMAZONS(コーラス)
アンディ・ウルフ(サックス) ※10月4⽇公演
グスターボ・アナクレート(サックス) ※10月5⽇公演
ルイス・バジェ(トランペット) ※10月4⽇公演
⽵内悠⾺(トランペット) ※10月5⽇公演
問い合わせ:DISK GARAGE https://info.diskgarage.com