
経験ゼロでも大胆に行動する、あゆなのアクティブさ
――短いスパンでいろいろな出来事が起きていたんですね。ところで、おふたりの関係はいつから?
りさ「そこにも“森が好き”が関わってくるんですけど、以前、森林について考えようというあるイベントがありまして、そのなかの音楽ライブのパートにボーカリストとして参加したんです。そのイベントにあゆなも関わっていて……」
あゆな「その頃私は、ラジオ関係の会社に勤めるサラリーマンだったんですけど、その関係で参加していたんです。ある日、演劇パートを受け持っていたひとりが突然いなくなってしまい、非常に困っていると主催者サイドから聞かされまして、面白そうだったから、私やります!って二つ返事で引き受けちゃいました。演劇経験なんてまったくなかったのに」
――大胆な行動に出ましたねぇ(笑)。
りさ「不思議な話ですよね(笑)。その楽屋で顔を合わせたのが最初の出会い」
あゆな「それが最初で最後の演劇体験(笑)。そのときのステージで歌っていた“森が好き”がすごく良い曲だなってずっと心に残っていて。そこから、いちファンとして彼女のことを見てきたわけです。あれが2018年だからもう6、7年前になるのか。
りさちゃんは高校生の頃からそのイベントに参加しているんだよね?」
りさ「年に一度くらいのペースで開催されていたんですが、そこにあちゃんが遊びに来ていて、リハーサルスタジオに顔を出したりして。その頃は彼女はまだちゃんと音楽をやっていなかったのに、いつしか、セミオーダーでエレキギターを作ってもらったよって話になり、ちょこちょこ練習に参加するまでなっていき……というように、とにかくアクティブな人なんですよ」
あゆな「アコギやピアノは子供の頃からやっていたんですけど、音楽活動をしっかりやる、なんてことは一度もなかった。それから私たちは食事に出かける関係になっていったんですよ」
こんな良い曲を隠しておくの? りさの秘蔵曲を形にする作業
――ふたりを結び付けた“森が好き”が初作品集の核となっているわけですが、他の収録曲の成り立ちについても教えてください。
りさ「“バタフライ・エフェクト”は活動休止直前に作った曲で、あちゃんが家に遊びに来たときに聴いてもらった曲なんです」
あゆな「“バタフライ・エフェクト”のデモ音源がすごく良くって、こんな良い曲を隠しておくのか、と。彼女に弾き語りしてもらった音源をボイスメモにずっと残していたぐらいで」
――へぇ~。
りさ「弾き語りしたのは、私はもうギターを弾かないからマルチエフェクターをあげるよ、ってことでうちに取りに来たときだ」
あゆな「ギター弾いたり、ハモッたり、ちょろっと遊びでやったんだよ。私が買ったばっかのマイクを試したい、とか言ってたはずが、当日マイクを忘れていってね(笑)。そういう感じでずっと付き合ってきたかな。私が音楽をやりたいとき、彼女にいろいろと構ってもらってたみたいなニュアンスが正直近いかもしれない。
私、SUGARCLIPも知っていたんですよ。いざCDを出すってなって、“バタフライ・エフェクト”とかSUGARCLIPで出していなかった曲を探したよね。ストックのなかから、“北風”がいいね~とか決めていった」
りさ「“北風”は何となくつま弾いていた曲でした。収録曲は、あちゃんが、これがいい!と決めてくれたものがほとんど。でも結果的に、ジャンルがバラバラになったよね」