バナナマンのライブDVD/Blu-ray「bananaman live W」のリリースを記念して、タワーレコードではフリーマガジン「TOWER PLUS+ バナナマン 特別号」を発行! ここでは中面に掲載された、インタビューの完全版を掲載いたします。「TOWER PLUS+」はタワーレコード全店にて配布中です!※ *TOWER PLUS+編集部
※「TOWER PLUS+」は無くなり次第終了となります
※天候や交通事情により配布が遅れる場合がございます

バナナマンのライブDVD/Blu-ray「bananaman live W」がリリースされた。2024年は俳優座劇場での最後のバナナマンライブ。そして、2019年から続く〈S〉〈H〉〈O〉に続く4部作最後の〈W〉。メモリアルな出来事が重なった本作について、各ネタの解説・裏話やライブ制作秘話はもちろん、俳優座劇場やライブタイトル〈W〉についてや今後のコントライブのゆくえなどをバナナマンのふたりにたっぷりと語ってもらった。
俳優座劇場ラストの集大成的〈大人のライブ〉
――2024年8月に開催した〈bananaman live W〉のDVD/Blu-rayがリリースされますが、俳優座劇場では最後の単独ライブとなりました。改めて振り返ってみていかがでしたか?
設楽統「僕らのなかでイニシャルシリーズと勝手に呼んでいますけど、最初は僕、設楽の〈S〉(2019年)、次が日村の〈H〉(2022年)、次が作家のオークラの〈O〉(2023年)、それで2024年が〈W〉でイニシャルシリーズの完結。あとはやっぱり僕らが20年間お世話になっていた六本木にある俳優座劇場がなくなる前の最後のライブということもあってちょっと感慨深いところもあり、僕らとしては集大成的なライブになりましたね」
――やはり集大成という意識はありましたか。
設楽「それこそオープニングの曲も、東京スカパラダイスオーケストラさんに作ってもらったんですけど、これも僕らが20代の若い頃からスカパラさんを聴いていて〈かっけえな、俺たちの単独ライブもスカパラさんとかにオープニング曲とかやってもらえたらいいな〉って言っていたんですよ。それもあって今回お願いできて」
――まさに俳優座劇場と共に歩んだバナナマンの20年も感じさせるものがあると。
日村勇紀「そうですね。俳優座劇場での単独ライブは若い頃からずっと続けていたけど、まさかその劇場が終わるなんてもう予想だにしてなかったもん」
設楽「考えらんないよね。ライブをやっている場所がなくなるなんて」
日村「そんなこと思ってもなかったので非常に残念ではあるんですけど、最後までやらせていただいてうれしい気持ちもあります」
設楽「うん。やっぱりこういうライブって劇場がないとできないからね。あと俳優座劇場さんが終わるというのは前々からわかっていたので、今回のメインビジュアルやパッケージもそうなんですけど、俳優座劇場さんで撮らせていただいたんです。このパッケージを見るとわかるんですけど、この写真、まだセットを組んでいない状態の俳優座劇場なんですよ」

――写真を見ると、セットが組まれる前の剥き身の舞台という感じですよね。これも珍しい。
設楽「舞台のうしろにスピーカーがあって、昔はそこから音を出したりしていて。フライヤーの撮影はそのままのステージでやらせてもらったんです。本番もいつもならここに白いパネルを置くんだけど、今回は敬意を込めて素舞台を意識した黒いパネルでやることにしました。だから少し暗い感じになっていると思うんだけど、それも大人っぽく見えたかなと」
日村「うん、20年経って大人のライブという感じなったよね」
設楽「それで、ラストのネタだけは背景を変えたけど、それもあって普段とはちょっと雰囲気が違うのかなと。あと、今改めて振り返ってみると切ない、悲しいネタが多かった気がする」
日村「そうそう、なんか終わりが切ないというか、うまくいかない感じがあったよね」