7月に配信された15作目のフィジカル盤で、力強く大らかなヴォーカルとビートが立った、晴天の空とともに浸りたいアルバム。とはいえ、曽我部恵一BANDのようなアプローチではなく、日常の風景に溶け込む清々しさを湛えつつ、時にやるせなさをほんのりと滲ませる。〈夜中の3時ファミレス参上〉と痛快に駆け出す“炭酸No.1”もあれば、〈だれも何も言わなかった そんなふうに夏が過ぎて行った〉と詩的なムードで魅了する“サマーギグ”もあったり。無駄に長くない適尺の秀曲が小気味よく聴き手の心を潤す、フレッシュ兼いぶし銀なサニーデイ印のロックンロール。たまりません。