もはや毎年夏の恒例となった東京・俳優座劇場でのバナナマンの単独ライヴ。昨年8月に行われた〈bananaman live S〉がついにDVD・Blu-rayでリリースされます。これを記念して、タワーレコードではフリーマガジン〈TOWER PLUS+〉の臨時増刊号 〈別冊TOWER PLUS+〉をタワレコ全店にて2月5日(水)より配布いたします!
※タワーレコードオンラインは除きます。※別冊TOWER PLUS+は無くなり次第終了となります。※天候や交通事情により配布が遅れる場合がございます。

ここでは、別冊TOWER PLUS+に掲載されたインタヴューの完全版を掲載いたします。

バナナマン bananaman live S ホリプロ(2020)

 

――まずはライブタイトルについてですが、これまでとは少し違った特徴的なタイトルですね。

設楽統「そうですね、毎回タイトル考えるんですけど、まぁ、『S』は、基本〈設楽〉のSです。で、来年は日村さんの『H』で」

――あ、もう決まっているのですね。

設楽「はい、もう決まってます。で、その次は、作家オークラの『O』にしようかなって。でもまだ来年のまでしかちゃんとは決まっては無いですけど。いろいろやってきましたけど、タイトルいつもどうしようかなって考えるんですよね。今回、なんでSとかHとかの頭文字でやろうかなって思ったのは、ちょっとネタの作り方にも関わってくるんですけど、Sから始まる英単語をバーッとみんなで調べて、で、そこから作ったんですよね。だから全部Sから始まるネタタイトルにして、その文字から発想していくという作り方でした。だから、Hの場合は今度はそこからまた文字を調べてやっていく感じでやってみようかなと思ってます」

――これまではポスタービジュアルからのスタートだったかと。

設楽「そうですそうです、だから今回はこのポスター撮影の時にはもうタイトルは決まっていたんじゃないかな。あと、いつもポスターの雰囲気が笑ってしゃべってるみたいなところから、ちょっと笑わない感じっていうのは今回初めてでしたね」

日村勇紀「うんうん」

設楽「だからまぁ、ポスターもSっぽい雰囲気というか。…こんで来年Mだったりしてね(笑)」

一同「(笑)」

日村「あはははははは。Hじゃなくてね(笑)」

設楽「わかんないですもんこれは(笑)。正式決定はギリギリだからね(笑)。〈やめようHは〉って言うかもしれないし。Hの単語あんまり無いんだとか言ってね(笑)」

日村「あはははははは」

――なるほど、今回はタイトルのイメージからのこのポスターということですね。

設楽「うん、だから今までとはちょっと違うというかね」

――今回の撮影はどちらで?

設楽「今回どこだっけかなぁ。都内のスタジオですね」

日村「どこだっけなぁ」

設楽「代官山じゃなかったっけ?」

日村「代官山だったっけ?」

設楽「あ、違うそれは東京03とやった〈handmade works〉だ」

日村「え――っとどこだったっけなぁ~」

(昨年同様、スタッフとの確認が続き…)

設楽「まぁ近いですよ、都内の貸しスタジオなんですけど。いつもこんな感じっていう資料をいくつか出してもらって、そこから気になったところを、ココ良いんじゃないって選んでいくんですけど」

――今回のこのポーズと言いますか構図はどのように演出されたのですか?

設楽「これはスタジオにある椅子なんですけど、いつもやってもらっている田村さん、田村兄弟に事前に別で一回現場を見てもらって、こんなの使えるとかここで撮れるとかなんとなく確認しといてもらって、で実際に行って、こうですねああですねなんて言って、だからみんなでこんな感じでやってみます?とか言いながらやった感じですね」

(スタッフより、撮影地が田園調布の先の方だったことが判明)

日村「あ~! そうそうそう。やっぱりそうだ」

設楽「田園調布か~。あ、でも、本当はここの庭で撮ろうと思っていて、庭でも撮ったんですけど中が格好良かったのでここにしたんですよね」

――今回のネタ作りは早めのスタートだったのでしょうか?

設楽「うん、そうですね。でもそこで日村さんはまだ参加しないですけど(笑)。前段階からは早かったかもしれないですね。一番最初にタイトルを決めて、日村さんとオークラに今回のライブのタイトルは『S』でやるって言って、その時に今回パズルみたいに作ってみたいんだけど、って言いましたね。で、そこから俺とオークラと作家の永井でバーッとSの単語を出した中からネタに繋げていって、で、実際こうなんとなくラフ案を書き出して、ちょっと経ってから日村さんが参加してっていう流れですね」

――稽古はどれくらい前からのスタートですか?

設楽「ライブの1か月ちょい前くらいからですかね。今回は割と長めというかちゃんと、早めからやっていたと思います。最近、早くやろう早くやろうって言ってね」

日村「うん」

設楽「でもまぁ、短いですよね、ライブの前の1か月ちょい前くらいから」

――今回の台本の覚え込みは大変でしたか?

日村「年々覚えられなくなってるんですけど、でも覚えやすいのと覚えにくいのはぶっちゃけネタによってありますね。うん」

――今回、稽古場で流行ったモノなどありましたか? 前回は鍋が流行っていたようです。

設楽「鍋は相変わらずやってますよ。稽古の後半の方ですけどね、みんなでご飯食べたりはしてましたね」

日村「うんうん」

設楽「最近そんなにお菓子とかもう食べなくなったしね。食べなくなってきたとは言え食べてはいますけどね(笑)」

日村「うん」

設楽「昔ほど食べてないかな。みんなダイエットしてるんですけど、日村さんもダイエットみたいな感じになってるから」

日村「前はお菓子いっぱい買ってたんですけど、もうそれもやってないしね」

設楽「でも食べてはいましたよ(笑)。多少はね(笑)。あと、春に東京03と〈handmade works〉っていうライブやったから、結構そっからのライブモードが途切れずな流れがあったから、割とこう、食べ物とかもそんな感じだったけど……でも日村さんはあれじゃないかな……」

日村「カレー(笑)?」

設楽「カレーとかトンカツとかガッツリした物を、人が提案したかのごとく食べていたよね(笑)」

日村「そういう時もあったね(笑)。でもインドカレー屋さんにすごい行ってたかな。稽古場の近辺にいっぱいあって、あんまり普段行かないんだけど、行ってみたら〈あれ、インドカレーってこんなにうまいんだっけ?〉って思って」

設楽「ナンをすごい食べてたよね」

日村「うん、1週間、もっとかな、通いまくってましたねインドカレー屋」

設楽「そうだ、今回〈日村祭り〉と称してお菓子をいっぱい買ってくるのを中止にしたんですよね」

日村「みんなもう食べないからやめたんですよ。前回かなり売れ残って」

設楽「ふふふ(笑)。でもちょっとした物は買ってきてたよね、そんな大量にとかでは無いけど、買う時は本当にすごい買うんですよ。例えばカップラーメンだったら2箱とかうまい棒でっかいの買ったりとか、ワーッて本当いっぱい買うんですよ」

日村「そうそうそう」

設楽「でもそういうのがなかったから」

日村「やってないねー」

設楽「カレーブームが起きてたんでね」

日村「これでも、もう俺だけです」

一同「(笑)」

日村「稽古場のブームとかでは無いです。俺がただ食っていただけです(笑)」

設楽「で、最終的にはもう、〈カレーダイエット〉みたいな感じでね」

日村「そうそう(笑)。カレー食っとけば痩せるみたいなね。で、カレーダイエットってなんだっけ?」

設楽「食べたい物を食べた方が良いみたいな感じじゃなかったっけ(笑)。我慢して我慢してちょこちょこ食べたりするんだったらいっぺんに食べたい物を食べちゃった方が良いよ、みたいに勝手にそういう風に言って」

日村「あぁそうそう、食っちゃった方がね~」

設楽「それをカレーダイエットって言ってね。その前がステーキダイエットだったよね。それは肉だけ食べれば痩せるみたいなね」

日村「うん」

設楽「今回は食べたい物をちゃんと食べる、みたいなダイエットね」

日村「はっはっはっはっ」

設楽「だけど、日村さんが違うところとかで台本を覚えてる部屋行くと、だいたいお菓子食ってましたけどね(笑)」

日村「へっへっへっへっ(笑)。でもね、本当に量は減らした。やっぱ去年とかが異常に食べてたから。うまい棒。自分で何本食ってるなんてわかんないから、言われてみて、何本だっけ、250本?」

一同「(悲鳴&笑)」

設楽「一人で(笑)」

日村「数字で言われた時にちょっとゾッとして、おっかねぇって思ってね(笑)」

設楽「でも毎日1か月くらいやってるからね」

日村「みんなのために買ってきたのにほぼ俺が食って、それが無くなったから補充するみたいな感じのね」

設楽「俺は食うけど他の子が食べないんだよね。他の子って言ってもみんな40歳過ぎたオジサン達だけど(笑)」

日村「だ~れも食わないもんね(笑)」

設楽「まぁ、俺らが異常に食うのかもしんない。でも日村さんは更にすごい食っていて」

日村「止まんなくて(笑)」

設楽「みんな食ってない食ってないって言ってて、だいたい俺がこれくらいかなって言って、で、残りを計算したら日村さんがね」

日村「250本くらい食べてたっていうね。で、これはヤバイって言って」

設楽「あと、さっき日村さんがナンが流行ったって言ってたけど、そこでもカレーとナンと、ご飯も食べたりしてたんだよね(笑)」

日村「あの、ランチだとライスとナンが選べて、ナンを頼んでたんだけど、ナンばっか食べてるとライスも食べたくなるんだよね(笑)」

設楽「でっかいナンと、サフランライス食べて。それでもそのあと〈ナンうまかったな〉って言って、さらに半ナンを頼んでね。めちゃくちゃ食ってるんですよ(笑)」

日村「ナンはね、食べ放題でね~(笑)」

設楽「それをね、なんかこうね、自分から〈今日カレー行くか〉とかじゃなくて、作家の永井に〈今日どうする?〉って言って、永井が〈今日の気分はちょっと蕎麦とかであっさりめに行きたいですね~〉とかって言うと、〈いやいやぁ、俺ガッカリだよ、それはないでしょ〉みたいに日村さんが言って、〈じゃあ、ラーメンくらいなら行けますけど〉って言うと、〈うーん、ラーメンね~〉って言ってね、で永井が〈ま、カレーでも全然いいですけどね〉って言ったら、〈カレーな!〉って言って行くからさ、日村さん(笑)。基本は自分から行きたいって言えばいいのに言わない、っていうダイエットね」

日村「はっはっはっはっ」

設楽「自分から言ったわけじゃない、誘われたから行くみたいな、誘われ保険ダイエットみたいなね(笑)」

日村「そうそうそう(笑)」

設楽「そこで山盛り食うっていう。罪悪感を消そう消そうっていうね」

日村「そうそうそう(笑)。あと、俺途中でカレーに飽きだして一人で叙々苑行ってたもんね」

設楽「一人で焼き肉ランチ行ってね。それ、でもご飯は食べてないんだもんね?(笑)」

日村「うん、ご飯は食べてない!」

――あぁ、炭水化物は抜いて。

設楽「冷麺は食ったんだっけ?」

日村「あ、冷麺食った」

一同「(笑)」

日村「冷麺っていいでしょ(笑)」

設楽「でんぷんをただ麺にしたやつだからね(笑)。あとは、トンカツもすげぇ食いに行ってたじゃん(笑)」

日村「すごいうまいトンカツ屋さんがあってね」

設楽「そこのトンカツ、でも普通のやつもデカイよね」

日村「デカイし脂もすごい」

設楽「飯はおかわりはさすがにしてないでしょ?」

日村「いやいやしないしないさすがに」

設楽「あと、こってりラーメンでしょ(笑)?」

日村「あ、天一(笑)?」

設楽「はっはっはっ(笑)。よく行くなっていうぐらい行ってましたよ。でもそれは、最初は行くのちょっと我慢してたんだよね?」

日村「うん」

設楽「途中くらいからだよね、爆発してね(笑)」

日村「はははははは」

設楽「あれ、普段よりやべぇぞって言ってね。爆発気味(笑)。でも、稽古の後半とかはみんなで鍋食べたりしてたんですけど、途中忙しいからみんなで買ってきてテーブル囲んでご飯食べる時とかは日村さん、サラダとか食ってるんですよ(笑)」

一同「(笑)」

設楽「割とあっさりだね、なんて言ってね(笑)」

日村「そういうところではダイエットやってるって自分で思ってるんだよね(笑)」

設楽「だから、言われないためにそういう時はサラダとちょっとした物だけ食べるんだよね(笑)」

日村「そう(笑)」

設楽「で、外に食べに行った時に〈何食べてきたの?〉って聞くと、さっき言った濃いメニューをローテーションでまわしてるっていうね(笑)。そういうブームがありましたね(笑)。〈永井に任せる〉は事件ですね(笑)。〈永井に何食べる?〉〈任せる〉って言っておいて誘導してるっていうね(笑)」

――稽古自体は順調でしたか?

設楽「今回は、春に東京03とライブやってそこでネタ作ってたから、スタートが、なんか集まってはいるんですけど、なかなかこう、そっちで出しちゃっていたと言うか、なんかおもしろいの思い浮かばないなっていうのがちょっとありましたね最初。モード的にはライブモードだったんですけど。うん、でも、その分ヤバイヤバイって思いながらずっと言ってやっていたから、火が付きだしてからは結構パーッといきましたね。イメージ的には」