もはや毎年夏の恒例となった東京・俳優座劇場でのバナナマンの単独ライヴ。昨年8月に行われた〈bananaman live S〉がついにDVD・Blu-rayでリリースされます。これを記念して、タワーレコードではフリーマガジン〈TOWER PLUS+〉の臨時増刊号 〈別冊TOWER PLUS+〉をタワレコ全店にて2月5日(水)より配布いたします!
※タワーレコードオンラインは除きます。※別冊TOWER PLUS+は無くなり次第終了となります。※天候や交通事情により配布が遅れる場合がございます。
ここでは、別冊TOWER PLUS+に掲載されたインタヴューの完全版を掲載いたします。

――まずはライブタイトルについてですが、これまでとは少し違った特徴的なタイトルですね。
設楽統「そうですね、毎回タイトル考えるんですけど、まぁ、『S』は、基本〈設楽〉のSです。で、来年は日村さんの『H』で」
――あ、もう決まっているのですね。
設楽「はい、もう決まってます。で、その次は、作家オークラの『O』にしようかなって。でもまだ来年のまでしかちゃんとは決まっては無いですけど。いろいろやってきましたけど、タイトルいつもどうしようかなって考えるんですよね。今回、なんでSとかHとかの頭文字でやろうかなって思ったのは、ちょっとネタの作り方にも関わってくるんですけど、Sから始まる英単語をバーッとみんなで調べて、で、そこから作ったんですよね。だから全部Sから始まるネタタイトルにして、その文字から発想していくという作り方でした。だから、Hの場合は今度はそこからまた文字を調べてやっていく感じでやってみようかなと思ってます」
――これまではポスタービジュアルからのスタートだったかと。
設楽「そうですそうです、だから今回はこのポスター撮影の時にはもうタイトルは決まっていたんじゃないかな。あと、いつもポスターの雰囲気が笑ってしゃべってるみたいなところから、ちょっと笑わない感じっていうのは今回初めてでしたね」
日村勇紀「うんうん」
設楽「だからまぁ、ポスターもSっぽい雰囲気というか。…こんで来年Mだったりしてね(笑)」
一同「(笑)」
日村「あはははははは。Hじゃなくてね(笑)」
設楽「わかんないですもんこれは(笑)。正式決定はギリギリだからね(笑)。〈やめようHは〉って言うかもしれないし。Hの単語あんまり無いんだとか言ってね(笑)」
日村「あはははははは」
――なるほど、今回はタイトルのイメージからのこのポスターということですね。
設楽「うん、だから今までとはちょっと違うというかね」
――今回の撮影はどちらで?
設楽「今回どこだっけかなぁ。都内のスタジオですね」
日村「どこだっけなぁ」
設楽「代官山じゃなかったっけ?」
日村「代官山だったっけ?」
設楽「あ、違うそれは東京03とやった〈handmade works〉だ」
日村「え――っとどこだったっけなぁ~」
(昨年同様、スタッフとの確認が続き…)
設楽「まぁ近いですよ、都内の貸しスタジオなんですけど。いつもこんな感じっていう資料をいくつか出してもらって、そこから気になったところを、ココ良いんじゃないって選んでいくんですけど」
――今回のこのポーズと言いますか構図はどのように演出されたのですか?
設楽「これはスタジオにある椅子なんですけど、いつもやってもらっている田村さん、田村兄弟に事前に別で一回現場を見てもらって、こんなの使えるとかここで撮れるとかなんとなく確認しといてもらって、で実際に行って、こうですねああですねなんて言って、だからみんなでこんな感じでやってみます?とか言いながらやった感じですね」
(スタッフより、撮影地が田園調布の先の方だったことが判明)
日村「あ~! そうそうそう。やっぱりそうだ」
設楽「田園調布か~。あ、でも、本当はここの庭で撮ろうと思っていて、庭でも撮ったんですけど中が格好良かったのでここにしたんですよね」
――今回のネタ作りは早めのスタートだったのでしょうか?
設楽「うん、そうですね。でもそこで日村さんはまだ参加しないですけど(笑)。前段階からは早かったかもしれないですね。一番最初にタイトルを決めて、日村さんとオークラに今回のライブのタイトルは『S』でやるって言って、その時に今回パズルみたいに作ってみたいんだけど、って言いましたね。で、そこから俺とオークラと作家の永井でバーッとSの単語を出した中からネタに繋げていって、で、実際こうなんとなくラフ案を書き出して、ちょっと経ってから日村さんが参加してっていう流れですね」
――稽古はどれくらい前からのスタートですか?
設楽「ライブの1か月ちょい前くらいからですかね。今回は割と長めというかちゃんと、早めからやっていたと思います。最近、早くやろう早くやろうって言ってね」
日村「うん」
設楽「でもまぁ、短いですよね、ライブの前の1か月ちょい前くらいから」
――今回の台本の覚え込みは大変でしたか?
日村「年々覚えられなくなってるんですけど、でも覚えやすいのと覚えにくいのはぶっちゃけネタによってありますね。うん」
――今回、稽古場で流行ったモノなどありましたか? 前回は鍋が流行っていたようです。
設楽「鍋は相変わらずやってますよ。稽古の後半の方ですけどね、みんなでご飯食べたりはしてましたね」
日村「うんうん」
設楽「最近そんなにお菓子とかもう食べなくなったしね。食べなくなってきたとは言え食べてはいますけどね(笑)」
日村「うん」
設楽「昔ほど食べてないかな。みんなダイエットしてるんですけど、日村さんもダイエットみたいな感じになってるから」
日村「前はお菓子いっぱい買ってたんですけど、もうそれもやってないしね」
設楽「でも食べてはいましたよ(笑)。多少はね(笑)。あと、春に東京03と〈handmade works〉っていうライブやったから、結構そっからのライブモードが途切れずな流れがあったから、割とこう、食べ物とかもそんな感じだったけど……でも日村さんはあれじゃないかな……」
日村「カレー(笑)?」
設楽「カレーとかトンカツとかガッツリした物を、人が提案したかのごとく食べていたよね(笑)」
日村「そういう時もあったね(笑)。でもインドカレー屋さんにすごい行ってたかな。稽古場の近辺にいっぱいあって、あんまり普段行かないんだけど、行ってみたら〈あれ、インドカレーってこんなにうまいんだっけ?〉って思って」
設楽「ナンをすごい食べてたよね」
日村「うん、1週間、もっとかな、通いまくってましたねインドカレー屋」
設楽「そうだ、今回〈日村祭り〉と称してお菓子をいっぱい買ってくるのを中止にしたんですよね」
日村「みんなもう食べないからやめたんですよ。前回かなり売れ残って」
設楽「ふふふ(笑)。でもちょっとした物は買ってきてたよね、そんな大量にとかでは無いけど、買う時は本当にすごい買うんですよ。例えばカップラーメンだったら2箱とかうまい棒でっかいの買ったりとか、ワーッて本当いっぱい買うんですよ」
日村「そうそうそう」
設楽「でもそういうのがなかったから」
日村「やってないねー」
設楽「カレーブームが起きてたんでね」
日村「これでも、もう俺だけです」
一同「(笑)」
日村「稽古場のブームとかでは無いです。俺がただ食っていただけです(笑)」
設楽「で、最終的にはもう、〈カレーダイエット〉みたいな感じでね」
日村「そうそう(笑)。カレー食っとけば痩せるみたいなね。で、カレーダイエットってなんだっけ?」
設楽「食べたい物を食べた方が良いみたいな感じじゃなかったっけ(笑)。我慢して我慢してちょこちょこ食べたりするんだったらいっぺんに食べたい物を食べちゃった方が良いよ、みたいに勝手にそういう風に言って」
日村「あぁそうそう、食っちゃった方がね~」
設楽「それをカレーダイエットって言ってね。その前がステーキダイエットだったよね。それは肉だけ食べれば痩せるみたいなね」
日村「うん」
設楽「今回は食べたい物をちゃんと食べる、みたいなダイエットね」
日村「はっはっはっはっ」
設楽「だけど、日村さんが違うところとかで台本を覚えてる部屋行くと、だいたいお菓子食ってましたけどね(笑)」
日村「へっへっへっへっ(笑)。でもね、本当に量は減らした。やっぱ去年とかが異常に食べてたから。うまい棒。自分で何本食ってるなんてわかんないから、言われてみて、何本だっけ、250本?」
一同「(悲鳴&笑)」
設楽「一人で(笑)」
日村「数字で言われた時にちょっとゾッとして、おっかねぇって思ってね(笑)」
設楽「でも毎日1か月くらいやってるからね」
日村「みんなのために買ってきたのにほぼ俺が食って、それが無くなったから補充するみたいな感じのね」
設楽「俺は食うけど他の子が食べないんだよね。他の子って言ってもみんな40歳過ぎたオジサン達だけど(笑)」
日村「だ~れも食わないもんね(笑)」
設楽「まぁ、俺らが異常に食うのかもしんない。でも日村さんは更にすごい食っていて」
日村「止まんなくて(笑)」
設楽「みんな食ってない食ってないって言ってて、だいたい俺がこれくらいかなって言って、で、残りを計算したら日村さんがね」
日村「250本くらい食べてたっていうね。で、これはヤバイって言って」
設楽「あと、さっき日村さんがナンが流行ったって言ってたけど、そこでもカレーとナンと、ご飯も食べたりしてたんだよね(笑)」
日村「あの、ランチだとライスとナンが選べて、ナンを頼んでたんだけど、ナンばっか食べてるとライスも食べたくなるんだよね(笑)」
設楽「でっかいナンと、サフランライス食べて。それでもそのあと〈ナンうまかったな〉って言って、さらに半ナンを頼んでね。めちゃくちゃ食ってるんですよ(笑)」
日村「ナンはね、食べ放題でね~(笑)」
設楽「それをね、なんかこうね、自分から〈今日カレー行くか〉とかじゃなくて、作家の永井に〈今日どうする?〉って言って、永井が〈今日の気分はちょっと蕎麦とかであっさりめに行きたいですね~〉とかって言うと、〈いやいやぁ、俺ガッカリだよ、それはないでしょ〉みたいに日村さんが言って、〈じゃあ、ラーメンくらいなら行けますけど〉って言うと、〈うーん、ラーメンね~〉って言ってね、で永井が〈ま、カレーでも全然いいですけどね〉って言ったら、〈カレーな!〉って言って行くからさ、日村さん(笑)。基本は自分から行きたいって言えばいいのに言わない、っていうダイエットね」
日村「はっはっはっはっ」
設楽「自分から言ったわけじゃない、誘われたから行くみたいな、誘われ保険ダイエットみたいなね(笑)」
日村「そうそうそう(笑)」
設楽「そこで山盛り食うっていう。罪悪感を消そう消そうっていうね」
日村「そうそうそう(笑)。あと、俺途中でカレーに飽きだして一人で叙々苑行ってたもんね」
設楽「一人で焼き肉ランチ行ってね。それ、でもご飯は食べてないんだもんね?(笑)」
日村「うん、ご飯は食べてない!」
――あぁ、炭水化物は抜いて。
設楽「冷麺は食ったんだっけ?」
日村「あ、冷麺食った」
一同「(笑)」
日村「冷麺っていいでしょ(笑)」
設楽「でんぷんをただ麺にしたやつだからね(笑)。あとは、トンカツもすげぇ食いに行ってたじゃん(笑)」
日村「すごいうまいトンカツ屋さんがあってね」
設楽「そこのトンカツ、でも普通のやつもデカイよね」
日村「デカイし脂もすごい」
設楽「飯はおかわりはさすがにしてないでしょ?」
日村「いやいやしないしないさすがに」
設楽「あと、こってりラーメンでしょ(笑)?」
日村「あ、天一(笑)?」
設楽「はっはっはっ(笑)。よく行くなっていうぐらい行ってましたよ。でもそれは、最初は行くのちょっと我慢してたんだよね?」
日村「うん」
設楽「途中くらいからだよね、爆発してね(笑)」
日村「はははははは」
設楽「あれ、普段よりやべぇぞって言ってね。爆発気味(笑)。でも、稽古の後半とかはみんなで鍋食べたりしてたんですけど、途中忙しいからみんなで買ってきてテーブル囲んでご飯食べる時とかは日村さん、サラダとか食ってるんですよ(笑)」
一同「(笑)」
設楽「割とあっさりだね、なんて言ってね(笑)」
日村「そういうところではダイエットやってるって自分で思ってるんだよね(笑)」
設楽「だから、言われないためにそういう時はサラダとちょっとした物だけ食べるんだよね(笑)」
日村「そう(笑)」
設楽「で、外に食べに行った時に〈何食べてきたの?〉って聞くと、さっき言った濃いメニューをローテーションでまわしてるっていうね(笑)。そういうブームがありましたね(笑)。〈永井に任せる〉は事件ですね(笑)。〈永井に何食べる?〉〈任せる〉って言っておいて誘導してるっていうね(笑)」
――稽古自体は順調でしたか?
設楽「今回は、春に東京03とライブやってそこでネタ作ってたから、スタートが、なんか集まってはいるんですけど、なかなかこう、そっちで出しちゃっていたと言うか、なんかおもしろいの思い浮かばないなっていうのがちょっとありましたね最初。モード的にはライブモードだったんですけど。うん、でも、その分ヤバイヤバイって思いながらずっと言ってやっていたから、火が付きだしてからは結構パーッといきましたね。イメージ的には」

――それでは本編のネタについて、ポイントや苦労したお話などを教えてください。
01. secondary man
設楽「このネタが一番最後までどうしようかって言っていたネタかもしれないです。最初これじゃなかったんですよ、これじゃなかったと言うか、これもあったし違うのもあって、で、結局これにしたんですけど。だから、結構最後に出来上がったのがこれかもしれないです。細かいところはいろいろあるんですけど」
――それは、オープニングのネタとしてはこういうのが良いという意識があったからでしょうか?
設楽「そうですね。ま、だいたいオープニングとかはいつも最後になっちゃうんですけど。でも、これはそうですね、そんな感じで遅かったかもしれないです。遅かったからなのか……。これは日村さんが、2日目?」
日村「2日目。に忘れちゃったんですよ、ネタが飛んじゃって」
設楽「んふふふふ(笑)」
日村「もう初めてだったんだけど、舞台をはけたんです。裏にはけて、台本を見に行かないともうこれは何も思い出せないってなって」
設楽「そう、初めてじゃないですかね、完全に舞台からいなくなっちゃったってのは。ま、ネタ忘れて2人で舞台上でなんだっけみたいなのは過去ありますけど。1日目は普通にやっていたんですよ、で、練習中も別にそこ忘れるようなところじゃなかったんですけど、2日目始まって本当、1分くらいかね?」
日村「うん」
設楽「こっちでしゃべってこっち行って、ちょっとしゃべったくらいのところだよね」
日村「うん」
設楽「そしたら日村さんが、〈ちょっと待ってろ!〉って言って。〈え?〉って。そんなセリフ無いから、あ、異常事態だなって(笑)。〈ちょっと待ってろ!〉って言って、バーッって舞台袖にはけて行っちゃったんですよ」
日村「はっはっはっはっ」
設楽「で、一人残されて(笑)。ま、忘れたんだなとは思ったんですけど、〈うわ、こんなの初めてだな〉って思って。俺は椅子に座って始まるネタなんで、座っている状態で、でもやっぱりああいう舞台上で一人で残されてネタ中にいなくなる想定では無いから、めちゃめちゃ長く感じるんですよ」
日村「いやもうあれは本当にね」
設楽「でも時間的には1分もいなくなってないよね」
日村「うん、1分は無いと思うけど。全然戻れなくて、もっとすぐ戻れると思ってたんだけど」
設楽「いや俺もすぐ戻ってくるかなって思ってたんだけど、3~4コト言ったもんね」
日村「〈まだー?〉〈どうしたー?〉とかってね」
設楽「そうそう、〈おい、何ビビってんだよ~〉みたいなね(笑)」
日村「そうそうそう(笑)」
設楽「マフィアっぽい役の設定だったんで。それを3~4個くらい言ったけど出てこないなー、ヤバイな~と思って」
日村「そうだよね」
――その間、日村さんは裏でどういった状態だったのですか?
日村「とにかくセリフを思い出したくて。台本を束でバッと一応舞台袖にもしもの時用に置いてあるんですけど、でもこれは本当に着替えの時とかにもし気になる所があった時に確認しようとか最終手段で置いてあるものなので、そんな見ることも無いんですけど、一応置いておこうってやっていて、で、実際忘れちゃったんではけて台本見たいんだけど、台本がまず見つからなかったんですよ(笑)」
設楽「はははははは。まず置いてあるんですけど、見に行くってあんま無いし」
日村「そう、見ることが無いから」
設楽「しかも、開始1分くらいだから、裏にいるスタッフも来るって思ってないですからね(笑)」
日村「スタッフのメンバーも次の衣装の段取りとかをやってくれていたので、そこにたまたま人がいなかったんですよ、だから俺がバーッて走って戻って、しばらくして、〈え? なんでいるの?〉みたいになって(笑)」
設楽「俺ら一人一人に衣装担当がついてくれているから、だいたいその人達がそういうのも管理では無いけどしてくれていて」
日村「うん」
設楽「だからあれとおんなじだよね、映画の『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の1が終わってさ、2がさ、いきなり1の終わりに送り出したらすぐ来ちゃうみたいな(笑)。今もうオープニングで行くわってバーッて行って、よし送り出したと思って次の着替えをザーッてやり出してる時に結構すぐにまたいて、〈あれ(笑)? 今出ていきませんでした?〉ってね(笑)」
日村「ほんと、バタバタしてる時に、みんなに〈どうしたの? どうしたの?〉って言われて、〈ごめんごめん、台本台本!〉って言って、台本バーッてめくって。でも自分が忘れてるとこのページがどこかがわからないから(笑)。ずっと台本めくって〈えーっとえーっとえーっと〉って言っていて」
設楽「これこわいよな~(笑)」
日村「最初のページくらいなんですけど焦ってるから何枚もめくったりとかしていて。そうしてる時に設楽さんが〈どーした~?〉とかって言うから(笑)。もうそれがあの時は1分以上に感じて、僕はヤッバイ、これは〈やってまった~〉っと思って」
設楽「〈やってまった~〉って(笑)」
一同「(笑)」
日村「やっちまった~って思って(笑)。で、〈あ! ここだぁ!〉って思って台本見てバーッて戻って」
設楽「これがやり出したての若手とかの時だったら俺も一緒に引き込まれてパニくって、なんかイライラしたりしていたかもしれないですけど、なんか、割と冷静というか(笑)。忘れてる~って思いながら、だからそういう余裕はこの長年やってたからまだ大丈夫だったのかなって」
日村「あぁそう(笑)。いやー(笑)」
設楽「いや焦るよ! そりゃ焦ったけど、まぁまぁ忘れたなぁと思って(笑)」
日村「焦ったと思うんだよね俺。これが戻ってすぐ俺がビンタされるシーンがその後すぐくるんですよ、それがあったからすごい救われたというか。そこ無茶苦茶ウケるとことなんですよ」
設楽「戻って来てひとこと言ってパーン!みたいなね。だからその時はちょっと強めにいっときましたよね(笑)」
一同「(笑)」
日村「あははははは!」
設楽「でもやっぱ観に来た人とかはその時しか観てないし、わかんないんですよね意外と。失敗したって言ったから失敗したんだなってわかると思うんですけど。それまではああいうものなのかなみたいな。ただ、戻ったわりには何かを持ってくるとか何かするとかじゃないから、変だなーみたいなのは感じる人はいたかもしれないですね」
日村「絶対あるよ、何も無いから」
設楽「でもまぁ、そんなのは1日だけで、その後は無事にできてね」
日村「無事にできたねぇ」
設楽「だからやっぱり、年々日村さんがどんどん、本当のダメなオジサンになってると言うか(笑)。覚えが悪くなるのはこれはみんな、しょうがないと思うんですけど。だから、もっと練習しなきゃダメだなーってのは思いましたよね」
日村「うん、うん」
――ご自宅で練習もされるんですか?
日村「もちろんもちろん。この間はずっと空いてる時とか、ふとした時とかブツブツ頭の中で絶対言ってましたね」
設楽「このネタは練習でも一回も別に忘れたりしてなくて」
日村「うん、忘れることなく」
設楽「他のネタでもっと忘れそうなヤツとか難しいネタがいっぱいあるんですよ。ただね、実際これは構造的に日村さん難しいネタなんですよ。俺が動かないで日村さんを動かして、俺がポンって一言言ったら日村さんがワーッて言って、また俺が一言言ってまた動くみたいな構造だから、たしかに難しいです。同じようなことを言うし俺は。だから間違えやすいってのはあったかもしれない」
日村「なんか忘れた時も、設楽さんからポンって言われて、俺がワーッて言ってツッコんで、そのあと俺が一個パス出すんですけど、このパスが出なくて、あれなんだっけってなって、絶対これ俺の番だって思ったけどわかんないってなってね」
設楽「でもそれが早かったよね。もうセリフ言い終わったあとすぐに〈ちょっと待ってろー!〉って言ったからね(笑)」
日村「あきらめが早かった(笑)」
設楽「そうそうそう(笑)。その前になんかヨレたのかもしれないねちょっと。だから、俺が何かを言ってなかったりとかもあるかもしれないし。ミスする時って一人だけのミスじゃない時が多いんですよ、通常のセリフとちょっと違う言い回しだったりとかすると、相手が〈あれ? いつもとちょっと違う〉って思って考えるんですよ、そうすると自分の番のセリフをちょっと間違えたりとかも。だから結構そこにいくまでに何かがあったりすることが多いんで、もしかしたらその前にもちょっと何かあったのかもしれないですね」
日村「うーん。でもあの時、終わった後さ、〈あそこまで完璧だったよね〉って2人で言ってたよね(笑)」
設楽「うん、そうそうそう(笑)。言ってた言ってた(笑)! このネタが終わったらオープニングVTRで着替えなんですけど、バッと着替えに行って、〈どうしたどうした?〉ってなって、〈でも、あそこの前まで完璧だったよね、ミスってないよね!〉って言ってたね(笑)」
日村「後にも先にもあの回のあそこまでが一番良いぐらいに良かったのに、なのに忘れちゃって。俺、大声出して忘れちゃったのかな」
設楽「大声出すと飛ぶもんね(笑)」
日村「そんななんですよね」
設楽「だから練習不足なんじゃない(笑)。もっと大声で本番のテンションでやっておけばよかったね(笑)」
日村「そうだねー」
02. surprise進行中
設楽「このネタは、割と懐かしパターンと言うかね、よく、あのラ・ママなんかでやっていた時のネタの作り方に近いよね」
日村「うん」
設楽「設定決めてそこにハメ込むと言うか。でもまぁ、やっていてどんどん楽しくなるようなネタかもしれないですねこれは」
――観ている側としては、だんだんと見えてくる狂気感や怖さがクセになるネタだと感じました。
設楽「そうですよね、これは簡単ぽいけど割とね、難しいですよね。でもそのテクニックとか言葉のチョイスとかがね、やっていておもしろいですよね」
日村「うんうん」
設楽「これがウケるといい感じなんだよね」
日村「そうそう。こういうネタがウケるとね。一番良いよね」
――このネタの結末がわかってからもう一度見ると、設楽さんの表情とかセリフまわしとかさらにおもしろく感じます。
設楽「そうですよね、たしかに。何回か見るとね。いろいろ言ってるんですよね、始まりから〈本当に来るんだ~〉とか俺わけわかんないこと言ってますね」
日村「んふふふふふ」
設楽「あとこれ、日村さんが本当に閉所恐怖症なんで」
日村「本当です」
――えっ! 箱の中に……。
設楽「だから、あの箱も、裏側抜いておかないと本当に閉所恐怖症だからヤバイってね(笑)。ま、あと本当に鍵閉めちゃうから面倒くさいってのもあって裏抜いておこうってね」
日村「うん」
設楽「だから観てる人に裏側のこと言っちゃあまり良くないけど(笑)」
日村「はははははは(笑)」
設楽「日村さんこんな本当に閉じ込められるとかなんて絶対ダメだもんね」
日村「あー無理だね。この最後の箱くらいのレベルのなんて絶対無理だね」
設楽「だから最初どうしようかなと思って、ネタ作る時に聞きましたもん。〈日村さんこれくらいの箱いける? 数分くらい入ってるの〉って。本当に箱に入るから、発狂とかしちゃったり〈ダメだ!〉って出てきちゃったらヤバイからね(笑)」
日村「あはははははは(笑)」
設楽「最初聞いたよねぇ。そしたら、〈まぁ、これくらいだったらいけるかも〉って言ってね。そういう話はしましたよね」
日村「そうねー」
設楽「でもこういうのって本番まで実物がわからないからね」
――実際大丈夫でした?
日村「これは裏抜けてるんで全然大丈夫でしたね。でも春に東京03とやった〈handmade works〉の時に入った箱あるでしょ」
設楽「あれの方がでかいけどね(笑)。マジックのね」
日村「あれ俺ギリギリまで顔出してたからね。ずっと中で待機しているんですけど。やっぱりちょっとウッてなるんですよね」
設楽「あぁ、そう。あれダメ? 結構デカかったけどね」
日村「ぶっちゃけ怖くて」
設楽「だから、いろいろできないことがいっぱいあるんですよ(笑)。日村さんに確認しないとできないことがね(笑)。でもまぁおもしろかったよね」
03. scrambled
設楽「この辺からが、もう今回怒涛なんですよ。これ2個目のネタが終わってからもう気付くとラスネタみたいな感じくらいのね」
日村「うんうん」
設楽「すごいんですよね」
――瞬間で入れ替わるコントは、前回のラスネタでもやられていてそれを上回っているようなイメージだったと感じました。
設楽「またちょっと毛色は違うんですけど。あと俺ら一人二役とかは割と結構やってはいるんですけど」
日村「やってるもんねー」
設楽「でもそれ系ですよね、ラスネタとかでやるような。で、あとこれは人の役もそうなんですけど、物が入れ替わるってのが、これがやっぱり日村さんが本当最初ね(笑)」
日村「パニクったねー」
設楽「もう全然わかんないできないできないって言ってね(笑)」
日村「あはははははは」
設楽「大丈夫だから日村さん、これがこれでって説明してね。このネタ作っていてよくよく考えたら、俺が意外とその物の入れ替えをやってないんですよ。構造的に日村さんの役が変わった人が持っていくって、だから日村さんが間違えるとストーリーが繋がらなくなっちゃうからね」
日村「そうそう間違えるとヤバイっていう。ね」
設楽「だから、稽古の最初の最初の頃はね。台本読んだあと立って動いていくと覚えてくるんですけど、最初の頃は本当に、ね?」
日村「超間違える」
設楽「もう、できなくて、日村さんが超イライラして(笑)」
日村「本当~(笑)?」
設楽「でもこれはじきにできるってのはわかっていたから(笑)」
――では稽古も結構時間がかかったのですか?
設楽「でもね、意外とシンプルなんですよね。だから覚えちゃえばもうなんてことないんですけど、最初の頃はパニックになるんですよね。小道具の紙袋を渡されても中身がわからないから、それもスタッフに渡してもらってね、行く時に、〈ピストル!? これピストル!?〉みたいにすごい大きな声で確認してね(笑)。っていう感じでやってましたね」
日村「はっはっはっはっ。わっかんなくなるんだよね(笑)」
設楽「でもこれは最初はしょうがないんですよ。覚えちゃえば大丈夫」
――移動もすごいのですが稽古場ではどうやって練習していたのですか?
設楽「本番前のゲネプロというか、そういうので初めて本番のところで動きをやるから、稽古場では距離を測って稽古をしてきたんですけど、実際の本番の時は暗いし、なんか意外と思っていたよりも狭いなとか、だからセットとかも結構ギリギリまで直したりとかして。セットも頼んでいた椅子がすげぇ低いとかあってね、〈なんでこういうことになるんだよ~〉みたいな、〈あと一日しか無いよ~〉とか言いながらちょっといろいろやってましたね(笑)。意外と手作りでやってるからなかなか大変なんですよね」
日村「うん」
設楽「俺らにしてはセット大がかりだもんねコレ」
――日村さんは3役でしたが役の切り替えは大変でしたか?
日村「え? これ3役だったっけ、そっかそっか。うーん、どうなんですかね。うーん、でもそんなに。やっぱりそこがおもしろいっていうネタだからね、そんなに難しいと言うか、そこまで丸々変わるわけではないから。でも最初は舞台をはけた後に、〈なんだっけ?〉ってのはなりましたね。〈あれ、次ってどういう展開なんだっけ?〉っていう。だから、展開が頭に入っちゃうと意外と大丈夫なんですよね」
設楽「でも動きがすごいあるから、このネタからもうビショビショになるし、すげぇ息が切れちゃうんですよね」
04. searching for the superactive
――これもお二人の途切れないハイテンションが続く内容でした。
設楽「こういうのも昔なんとなくやったことのあるようなネタがあるんですけど、その2人のキャラクターが出てくるみたいな感じで。これなんか、2つのネタをくっつけて作るっていうネタの作り方というか、謎解きのネタとテンション高いやつのネタをくっつけたみたいな感じですね。やるんですよ、たまにそういうやり方の、別々で作ったネタをくっつけちゃうっていう。今回観た人からは、これは不思議な感じだというか、漫才みたいだとかいろいろ言われましたね」
日村「うん」
設楽「たしかに意外と今までではあんまり無い感じかもしれないですね、カタチ的に。でも、このネタがまぁ疲れるんですよね」
――観ている側はずっと楽しかったです。
設楽「俺、初めて舞台袖にいって酸素のやつ吸いましたもん。今までアレやったことなかったけど。その前からずーっとやってるから、苦しくなっちゃったんですよね。でもやっていたら楽しいネタだけどね」
日村「うん」
――日村さんのパンツがちょっと気になりました(笑)。
日村「あれは番組の『(バナナマンの)ドライブスリー』で買ったやつで、自前でしたねー。でもやっぱりこの辺りが一番疲れてくるところと言うか、本当にもう汗が止まらなくて。でも俺、裸になれるからちょっと、気持ち良いというかね(笑)」
設楽「日村さん、今回って結構ネタ終わりが裸で終わるっていうのが多くて、着替えるのがラクなんだよね(笑)」
日村「多いね、無茶苦茶ラクで(笑)」
設楽「3個くらい素っ裸で終わるんじゃなかった(笑)?」
日村「そう!」
設楽「だから次への着替えがラクなんだよね」
日村「ラク。でも新鮮じゃ無くなってくるよね、もう裸が続くと。最後の方また裸になってるから(笑)」
設楽「たしかに(笑)。これ、ネタって1個1個作ってるから。で、全部やった時に、〈あれ、これまた裸になってるの?〉っていうのに気付くのは一番最後なんだよね(笑)」
一同「(笑)」
設楽「そうだよね。だって2個目のオムツのネタなんて、客前で裸になってるんだもんね」
日村「あれは完全に箱の中で着替えてたから、素っ裸にね」
設楽「だから、そういう楽しさもあったよね(笑)」
日村「こんなところで出してるっていうね」
設楽「それはお客さんも一緒に楽しめればな~ってのはありましたね。空間的に」
05. scarlet
設楽「赤えんぴつですね」
――今回はタイトルをあえて「赤えんぴつ」にしていなかったようですね。
設楽「今回はSで始まるタイトルにするっていうしばりをつけたのでね。赤えんぴつは〈赤えんぴつ〉でも良いかなーとも思ったんですけど、一応僕らタイトルメニューを会場のお客さんたちに紙で渡しているので。本当はバレない方が楽しい、けどある程度は予備知識とかでなんとなく、後で話したりできるようにそれぞれのタイトルを付けているんですけど。だから、基本的にはわかりづらいタイトルにしてるんですよね」
――ネタバレしないように。
設楽「そうそう。で、今回はSしばりっていうのもあったので〈scarlet〉にしました」
――赤えんぴつが毎回ライブを総括するような内容になっているようですね。
設楽「そうですね。一番最後に作るネタが赤えんぴつなので、その2人がしゃべって歌うってところは毎回テーマに沿っているものですね。今回もそうですけど」
――日村さん、今回ギターはどうでしたか?
日村「ギターのマイクが壊れて。だからピンマイク付けてやってたんですよね。で、後に番組ロケでトータス松本さんが観に来てくれてたんですけど、〈ギターの音が全然鳴ってないよ〉って言われて(笑)。これ、以前設楽さんからも言われていて。鳴ってないよとは言わないけど、音汚いよねって言われていて(笑)。でももうそれは俺のテクニックだなとは思ったけど」
設楽「まぁ、テクニックも一番でしょうけど、ギターのメンテナンスもやっぱりある程度あるみたいで」
日村「これ、DVD収録の時はわからないけど、歌いながらも〈これコード合ってんのかな?〉みたいな、コードというかチューニングがズレてんじゃないかって時がありましたね(笑)。はははははは(笑)。なんか汚いな音みたいな(笑)。いや一応合わせてるんですけどね」
設楽「まぁまぁ、キレイな音も良いんですけど。でも今回あんま音良くなかったよね、あれのマイクじゃないから。ギターの中に埋め込まれてる何かの接触が悪いのか、本番ギリギリで、ノイズがなんかザーンッって弾くと接触不良みたいな電気の音が入ってすごかったんだよね」
日村「そうそう」
設楽「あれ、なんかうるさくねぇ?って言って。でも、もう修理出したからね」
日村「そう、出した。ロケの流れで出させてもらって、すごい良くしてもらった」
設楽「その、トータスさんとか布袋さんとか名だたるアーティストがギターのメンテナンスやる所にね。そういうのをやっている人たちが俺らのライブが好きで観に来てくれていて、その人も観に来た時に、〈ギターが鳴ってない〉って言っていてね(笑)」
日村「鳴ってねぇなーってね(笑)」
設楽「だから、ライブ前に言ってくれたら行きますって言ってくれてね。普通にトップアーティストとかのツアーに行くような人なんですけど、やりに行きますって言ってくれたからね(笑)」
日村「そうそう(笑)」
――プロの方からの楽曲提供だったり楽器メンテナンスだったり、赤えんぴつへの皆さんからの思い入れが熱いですね(笑)。
設楽「そうそうそう(笑)。そうですね(笑)」
日村「ふっふっふっふっ(笑)」
――今後も乞うご期待ということで(笑)。
設楽「そうですね(笑)」
06. something to say
設楽「ラスネタは、毎度毎度ちょっとこうほっこりする感じなんですけどね。さっき、家で練習するっていう話あったじゃないですか」
――はい。
設楽「これ、日村さんが手紙を読む結婚式の挨拶をするシーンがあるんですけど、それを日村さんが家ですごい練習していたみたいで。朝早く起きて、朝ドラ見てから練習するんだっけ?」
日村「そう。朝やってた」
設楽「だから、何時くらい? 朝9時くらい?」
日村「うん、だいたい8時とか9時とかそれくらいに」
設楽「それくらいの時間に練習して、家で大号泣してたんだって(笑)」
日村「あはははははは(笑)」
設楽「何回もやって何回も泣いてるって話を途中で聞いて、超笑っちゃった(笑)」
日村「なんか、朝ってそういう風になってるのかな」
設楽「はははははは(笑)」
日村「僕、朝ドラ見ていても、泣くような話じゃないところでも泣いてたりするんですよ(笑)。朝、特に泣くんですよ。だからかわかんないけど、練習していて異常に涙が出てきて、特にネタの最後のところとか」
設楽「これでも実際公演中も泣いてたよね?」
日村「うん、ほぼ泣いてると思う。なんか、バーッて出てくるんだよね」
設楽「だから俺すげぇなって思って。この人ついにそういう人になったというか(笑)」
日村「そういう人って(笑)」
設楽「いや、ちゃんと役を演じながら役の中で、コントとは言え、涙を流すっていう。でもその時、ビショビショだから、涙か汗かちょっと映像じゃわかりづらいんですけど(笑)。でも本当に泣いてやってんだよね」
日村「うん、そうそう。なんだろね」
設楽「だから、このネタは、男の哀愁というか、オジサンの哀愁というか、兄貴の哀愁というかね。すごい良い感じでできたよね」
日村「うん」
設楽「で、最後の曲も良くてね、奇妙礼太郎さんの。天才バンドね」
――曲が「ビューティフルグッバイ」というタイトルもこのネタにすごいマッチしていて。
設楽「そうそうそう。使わせてもらってね。すごい、やっていてもね、いいよね」
日村「うん。んふふふふふ。いいよね」
――ラジオファンが喜ぶようなネタも盛り込まれつつ。
設楽「そうですね、ラジオで盛り上がったワードで、俺らの中でもホットだったからだろうね。そういうの散りばめたりもしてね」
日村「うんうんうん」
――今回、Blu-ray&DVDの盤の部分のイラストがかわいいですね。
日村「あ、かわいい」
設楽「うん、これ俺が描いたやつですね。今回のライブTシャツも作ったりしてね」
――今回、幕間の映像で久しぶりに実験系の映像がありました。
設楽「あぁ、オオカミのオシッコはネタ中にも出てくるんですけどね」
――臭そうですよね。
日村「これは本当にヤバイですよ」
設楽「これは臭いなんてもんじゃないですよ」
日村「これ以上俺は嗅いだことない」
設楽「今あるの?」
スタッフ「あります!」
一同「(ざわつき…)」
設楽「でもこれ、部屋が臭くなっちゃうんですよねー」
(ジップ袋に入れられたオオカミのオシッコが目の前に置かれる)
設楽「でもみんなコレ嗅ぎたいでしょ(笑)?」
――(恐る恐る嗅ぎ…)クサッ!
(日村さんも嗅ぐ)
日村「わっ、クッサ!」
一同「(笑)」
設楽「これ、本来はアウトドアで本当に熊よけで使う物なんですよね。それを、番組の『日村がゆく』とかで使ったりしてね。そこからそれを使おうってなってね。ただ、これよりも、TOKYO FMの人の靴下がヤバくて(笑)」
日村「はははははは」
設楽「もう本当にすごくて、これ撮影してる時とかも臭いけどみんな嗅ぎたくなるから嗅いでみるんだけど、本当に〈ゥ゛オエ゛ッ〉てなっちゃうんだよね(笑)」
日村「本当に臭いヤツ(笑)。想像しちゃうと、もうヤバイ(笑)」
設楽「これもラジオでもお馴染みなんですけどね(笑)。臭いんだよね」
――タワーレコードが40周年を迎えたのですが、人で考えた時に30代から40代へ進むということは結構大きな節目かなと思うんです。でも変わらずに毎年アップデートし続けるバナナマンさんは本当にすごいなと思います。
設楽「いやいやいや。してんのかなぁ」
――40代ってどうですか?
設楽「うーん、そうですね。やっぱ40年ってすごいですよね。でも実際、なんか、昔思い描いていた40代よりも全然大人じゃないなってみんな思うんじゃないですかね」
日村「うーん、そうだねー」
設楽「なんか、もっと超大人でさ。なんか、俺のイメージだと、俺もう46歳ですけど、子供の頃思い描いていた46歳なんて、髭生やして、パイプとか燻らしていて、ニットのガウン着てるみたいなイメージでしたもんね。なんか全然違うというか」
日村「でも、葉巻とか吸ってるよね?」
設楽「あぁ、シガーバー行けばね。でもそれも、別にさ、本気で吸っているというよりも格好良さそうだから吸ってるってのもちょっとあるんじゃないかな。なんか、全然思い描いていた大人になってない気もしますしね。うーん、なんか20代わけわかんなくていろいろやって、30代40代ってバリバリ仕事やって、みたいな、僕はそういうイメージなんですけど、一応そうしようとはしているけど、出来てんのか、迷いながら進んでいる状態だから。別になんか、そんな日々進化とか、理想の大人とか、まだ全然ですよ。まだまだって思いながら、で、気づいたら50代に突入しそうだけどね」
日村「うーん、でもなんか、理想の方にいっているような、絶対みんなそう思ってますよね?」
――はい(笑)。
設楽「だから、あれじゃない、なんとなく理想を持っているからそこに近づこうとしてやってるんじゃない?」
日村「うん」
――理想を持つことが大切なのですかね。
設楽「なんかやっぱり年相応と言うかね。でもまぁそう考えると、理想というか、結婚して子供がいてとかね……。じゃあやっぱりそういう風に近づいているのかなぁ」
日村「外から見たら、めちゃくちゃ憧れられる人になっているってのは間違いないと思うよ。ぶっちゃけこれはマジで」
――お二人共そうですよ!
日村「俺は絶対無い!」
設楽「そうだな(笑)! そうだな(笑)!」
日村「はえーな(笑)。はえーのよそこ(笑)」
一同「(笑)」
設楽「はっはっはっはっはっ(笑)」
日村「でも本当にそれはそう思います。本人は違うって言うけど」
設楽「でも、俺らは特殊だと思いますよ、こういう仕事しているし、こんな感じでやってるから、2人でしゃべってたりとかってさ、他の人ってもっと責任があったりさ、なんかバカみたいにこんな風にしゃべってられないんじゃない? なんか」
日村「でも、申し訳ないけどぉ、そのバカみたいなところにもやっぱりお笑い芸人の〈センス〉って出ているのよ(笑)。申し訳ないけど(笑)。本当にバカみたいなこと言う時もあるよ、ラジオとかでね。いや、まぁまぁまぁ……でも本人はそうだよね(笑)。本人はもっとこうだって言うのはあるのかもしれないね」
設楽「でもまぁ、そうだね。俺が20代の頃、こういう40代に憧れていたかもしれないね」
日村「うん」
設楽「それにはなれているかもしれないですよね」
――素晴らしいですね。
設楽「髭だけ無いくらいかな(笑)? あとは理想通り(笑)!」
日村「髭は生やせばいい話じゃないの(笑)? それはやっぱ『ノンストップ!』的に生やせないの?」
設楽「『ノンストップ!』的と言うかさ、髭ってさ…俺髭あるとちょっと違うでしょ(笑)」
日村「あー(笑)」
設楽「でも俺の髭のイメージは、すげぇちゃんとした髭よ。厚みのある。俺いま生やしてもそんな髭にならないんじゃないかな(笑)」
日村「厚みのある? 外国の人みたいな?」
設楽「なんなら白髪交じりの髭でさ、メガネとかかけてさ、で、パイプとか吸って、ダンディなオジサンみたいな。あーいう髭のイメージよ」
日村「そうかそうかそうか」
設楽「ちょぼちょぼちょぼじゃなくてさ」
――じゃあネタの中で(笑)。
日村「ネタで髭付けたら本当にそういう感じになっちゃうよね、歳が歳だから。ちゃんとオジサンだから」
設楽「そうだね、オジサンだからねー」
日村「髭付けてるな~の感じにはならないよね」
設楽「んふふ、どういうこと(笑)?」
日村「髭に負けない人になっちゃったっていう(笑)」
設楽「まぁ、そりゃそうだろうみたいなね(笑)。かもね(笑)」
――最後まで、ありがとうございました!
〈こぼれ話〉
インタビュー前、テーブルにこれまでのバナナマンさん表紙の「別冊TOWER PLUS+」を資料として何枚か置いていたのですが、それを設楽さんが広げて日村さんだけが並ぶように重ねて、それを日村さんに見せて笑っていたのがおもしろかったです(笑)。ぜひ今回のポスターもお楽しみに!