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やっぱり男たるもの……

――そうしたなかで今回の〈W〉では、先ほど設楽さんのなかでも少し切ない作風が多かったというお話がありましたが、そういったイメージは事前に想定していたんでしょうか?

設楽「今回最初に書いたのが『Wish List.』というコントで、要はあの世とこの世の狭間みたいなところで〈生まれ変わったらどうする?〉みたいなものを作ったんですよね。それも3部作にして。僕らも過去にネタのなかでの3部作とかにしてライブのなかで分けてやったことがあるんですけど、今回はこれを軸に全体を考え出したからだと思います」

――最初に作った「Wish List.」の作風が全体に影響したわけですね。

設楽「このネタは最初にみんなでばーっとネタを話し合っているうちに出たもので、こういう話ってよくするじゃないですか? それをネタに落とし込もうかと。それが話していくといろいろなネタを入れたくなって長くなってきて、じゃあ1本じゃなくて3つに分けようとなったんです。だからこれを最初に作ったので、全体的にもああいう色になったのかもしれないですね。それもあって全体的に大人っぽいまとまったライブになったかなとは思います」

――「Wish List.」での数々の間接照明を置いたステージもファンタジックなイメージを増幅させましたね。

設楽「照明ね。あれも最終的に綺麗に見えましたね。照明の数も初日からどんどん増やしていったんですよ。最初は実際に考えているものと違って見えて、2日目から足していったんです」

――あそこで語られる日村さんの来世への要望ですが、またあれが非常にリアルなもので面白かったですね。

日村「あれはね、ネタ作りのときに質問が来るんですよ。〈こういうときってどうなの?〉みたいな。そのときはなんのネタなのかもわかっていないから、ただ答えるという感じで」

設楽「こっちでネタを考えたり書いているときに、日村さんはまた違うことをやっているんですよ。大体は……なんだっけ、サラダせんべいだっけ?」

日村「ソフトサラダね(笑)。それを食っているときに急に聞かれて、〈なんだこれ?〉って思いながら直感で思ったことを答えるんですけど、それが面白ければ反映されるし」

設楽「そう。例えば〈動物にまつわるおもしろ話みたいなのいっぱい考えて〉とか(笑)」

日村「こっちは何なのかわかんないけど、とにかくお題だけはたくさん来るんですよ。設楽さんに限らずオークラや永井(ふわふわ)もそうで」

設楽「そういうのは昔から変わらずですね。いきなり〈幸せそうな人の名前って何?〉とか(笑)」

日村「そこで〈あ、なんか今やってんだな〉と思って」

設楽「でもこの『Wish List.』は、割と普段ラジオとかで話している感じに近いんですよね。だから、たぶん作ろうと思えばいくらでも作れるんです。〈生まれ変わったら将来こうしたい〉とか〈男だったら、女だったら〉とかいろんなバージョンが作れるから、どんどん長くなっちゃって、どこをどう切り取るかっていうのが大変になってくるんです」

――たしかに理想を追求すればいくらでもできるわけですよね。

設楽「それこそ生まれ変わって男でまたやり直すならかっこいいほうがいいかなとか、デブはちょっとどうかなとか、要望を言っていいんだったらたくさん出てくるし。そこに日村さんだけじゃなくて僕の思うものも入るし、やっぱりお腹強くなりたいよねとか。やっぱりポコ○ンはね……とか(笑)」

日村「あそこはいいよね。男たるものね、どんなポコ○ンで生まれてくるのかというのは(笑)」

設楽「この話だけで本当にずっとできるんですよ。こういうのもなんかライブならではというか、でもあまりエグくやるとちょっと下品になっちゃうけどね」

日村「まあ下品だけどね(笑)」

――たしかに物語上では休憩を入れて4時間やっているわけですからね。

設楽「それでさっき思い出したんです。少し前に知り合いのスタッフさんが死んじゃった夢を見たんですよ。それで夢のなかでその人が〈4時間経ったからもう行かなくちゃいけないんですよー〉って言っていて。4時間で生まれ変わっちゃう。それがあって4時間にしたんですよね」

日村「それもう、なんなんだろうね。どこから来た発想なんだろう? 何か影響を受けていると思うだけど」

設楽「やっぱり〈4〉という数字なのかな。でもこっちの4時間と向こうの4時間が同じ時間なのかというのもあるしね。まあとにかくいくらでもできるんだけど、これをきっちり3本だてとかにしちゃうと3時間オーバーのライブとかになっちゃう。やっぱりそこまで長くしないようにというので2本目と3本目を暗転だけでくっつけてこういう感じになったんですよね」