最新ツアーの最中に録音し、サプライズ的に発表した新作。内省的な前作『CHROMAKOPIA』とは趣を変え、今回はオールドスクール・ラッパー風のジャケが示すように、80年代エレクトロやバウンス、ベース・ミュージックなどを取り込んでダンス要素を打ち出した享楽的な内容だ。Sk8brdことファレル・ウィリアムズを迎えた電脳ファンクやTR-808使いのブギーでラップすれば、レイ・パーカーJr. & レイディオの曲を使った電話ネタのダンサーを裏声で歌う。マディソン・マクファーリンが歌う甘いR&B、イェバを迎えたジャングル風も含めて、単純に楽しかった初期ヒップホップが蘇るような快作。