4人体制の集大成として5月にベスト盤『博覧会』をリリースしたNEE。そこから間髪入れずに発表した“マニック”では、不安定ながらもポップで変化に富んだドラマティックなサウンドで、新章の幕開けを高らかに告げた。3人で初めて制作したという同曲を含むこのニュー・アルバムには、さまざまなジャンルを踏襲した疾走感のある展開に乗せて、代わる代わるヴォーカルをとりながら、〈愛していいか〉というフレーズも印象を残す“熱暴走”をはじめ、どれも中毒性たっぷりだ。ギラギラと尖った鮮烈な印象の曲が多いなか、かほ作詞の“この街”のあたたかく優しいトラックが心を和ませるところも◎。