Mikiki編集部員とTOWER DOORS担当・小峯崇嗣が最近トキめいた邦楽曲をレコメンドする毎週火曜日更新の週刊連載〈Mikikiの歌謡日!〉。連載100回を超え、5人が1曲を厳選し計5曲を掲載してまいります。 *Mikiki編集部

★〈Mikikiの歌謡日!〉記事一覧

 


【田中亮太】

DEKISHI × 荒井優作 “Matrix”

粗悪興業に所属するラッパー、DEKISHIが2020年にリリースした傑作『CULT』(祝サブスク解禁)。同作をトラックメイカーの荒井優作がリミックスした『CULT 2.0』の発表がアナウンスされました。リリース日などの詳細は不明ですが、現在“Skyline”とこの“Matrix”の2曲が公開中。soakubeatsがプロデュース、tofubeatsがミックス、得能直也がマスタリングと手練れの面々が貢献した『CULT』自体、特筆すべき音質でしたが、荒井勇作による〈2.0〉は各音域がよりクリアになり、低音の鳴りがまろやかな印象。“Matrix”では、サイケデリックな側面が強調されており、ひたすらにいい音、服がビリビリと震えるようなデカイ音で聴きたくなります。

 

【酒井優考】

NEE “アウトバーン”

〈2021年期待の新人邦楽アーティスト20〉で紹介したエキゾチック・ロック・バンドNEEがメジャー・デビューを発表。マジで何も知らなかったので驚きました。そして発表と同時にリリースされたのが、この新曲。バンドのポテンシャルの高さが伝わるんじゃないかと思うし、早く一緒にうぇいうぇいしたいです。

 

【天野龍太郎】

星野源 “不思議”

星野源の新曲“不思議”。TBS系火曜ドラマ「着飾る恋には理由があって」の主題歌だそうです。今回も早速クレジットが発表されていて、石若駿くん(ドラムス)、ハマ・オカモトさん(ベース)、櫻田泰啓さん(DX-7/Juno-6/ピアノ/Rhodes)、長岡亮介さん(ギター/コーラス)、mabanuaさん(Minimoog/Prophet-5/プログラミング)と、錚々たるプレイヤーが名を連ねています。楽曲を包み込むアナログ・シンセの温かい音色とテンポ感が最高で、とても心地よい一曲。あと、サビのメロディーラインや〈不思議〉なコード感にぐっときました。配信リンクはこちら

 

【鈴木英之介】

A_o “BLUE SOULS”

アイナ・ジ・エンドと、ROTH BART BARONの三船雅也。この組み合わせの意外性にまず心を掴まれるが、しかしこれは決して、インパクト重視の単なる企画ものではない。というのも、曲自体が短いながらも素晴らしい出来なのだ。雄大さの中にパーソナルな憂いが混ざるこのメロディーと詞はまさに三船独特のものと言えるだろうが、アイナ・ジ・エンドが歌うことで、彼の曲は自身がメインで歌うときと異なる表情を見せる。そしてアイナ・ジ・エンドの声もまた、シンプルなアコースティック・ギターの演奏をバックに三船の曲を歌うことで、儚くも力強い、新鮮なニュアンスを帯びてくる。幸福なコラボレーションとは、こういうものを指すのだろう。

 

【小峯崇嗣】

E.scene “3”

2018年に結成され、新潟拠点に活動する3人組バンド、E.sceneがファーストEP『in the room』をリリースしました。彼らは結成してわずか1年で、〈フジロック〉の新人の登竜門と言われる〈ROOKIE A GO-GO〉へ2019年に出演するなど、輝かしい実績を持つ実力派です。そんな彼らの待望の初作品の中では、“3”が一番グッときました。ミニマルにまとめ上げたジャジーでメロウな響きをもつサウンドに、艶やかでソウルフルなヴォーカルが溶け合った一曲に仕上がっています。