田淵智也の初のソロカバーアルバム『田淵智也』、多次元制御機構よだかのメジャーデビューEP『ODYSSEY』のリリースを記念して、タワーレコードではフリーマガジン「TOWER PLUS+ 田淵智也&多次元制御機構よだか 特別号」を発行! ここでは中面に掲載された、田淵智也と多次元制御機構よだかの対談の完全版を掲載いたします。「TOWER PLUS+」はタワーレコード全店にて配布中です! *TOWER PLUS+編集部

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初のソロカバーアルバム『田淵智也』をリリースする田淵智也(UNISON SQUARE GARDEN/THE KEBABS/Q-MHz)、そして、メジャーデビュー作となる新作EP『ODYSSEY』を発表する多次元制御機構よだか(林直大によるソロプロジェクト)の林直大の対談が実現した。アニメソングの制作をきっかけに交流が始まったという両者。田淵は自身の40歳を記念して制作した『田淵智也』で、多次元制御機構よだかの“或星”をカバー。さらに田淵は、よだかのサポートベースに加え、『ODYSSEY』からはサウンドプロデュースとしてクレジットされている。2人のターニングポイントになるであろう『田淵智也』と『ODYSSEY』。2つの作品の制作プロセスを軸に、田淵、林それぞれの音楽観について語り合ってもらった。


 

ベース決まってないなら、俺に弾かせてよ

――田淵さんと林さんが出会ったきっかけは?

田淵智也「本当の出会いは10年前ぐらいに遡るんですけど、〈多次元制御機構よだか〉の林くんとの出会いは2020年ですね。僕が音楽のディレクションをしていたアニメ(『弱キャラ友崎くん』)のキャラソンを作ってくれる人を募集していて、そのときに知り合って。

じつは林くんはフィッシュライフのときに僕と同じ事務所だったんですよ。UNISON SQUARE GARDENと対バンしたこともあったので、〈あ、フィッシュライフの人だ〉と。そのタイミングで〈多次元制御機構よだか〉の音源を聴かせてもらったのがスタートですね」

林直大(多次元制御機構よだか)「2020年の9月か10月ですね」

田淵「よだかの曲もそうだし、林くんの作る曲がすごく良くて。僕がプロデュースしている声優ユニット(DIALOGUE+)でも曲を書いてもらったりして、だんだん関係が深まったという」

「田淵さんに声を掛けてもらっていました。確か、アルバム『DIALOGUE+2』のツアーファイナルの日だったと思うんですけど、田淵さんと飲みの席で一緒になったんですよ。最初はヒトリエのシノダさんと2人で飲んでいて、その後、田淵さんたちと合流して。そのときに〈よだかいいよね〉、〈ベース弾く人決まっていないなら、俺に弾かせてよ〉って言ってくれたんです。僕としては〈え、マジですか?!〉みたいな感じで」

田淵「2023年の3月くらいだよね。その後、林くんが大阪から上京して、東京の初ライブで僕がベースを弾いたという流れです」

「ありがたいです」